PDCAサイクル、まずは顧客接点から
日経電子版の記事【栃木県のマルニ商事 オリジナル額縁を短納期で】で紹介される事例は、まさに事業承継⇨事業拡大のケーススタディーにうってつけではないでしょうか。
まず、記事から一連の施策を整理してみると――
▶打ち続ける施策~PDCAを回す~
(1)『ホームページの開設』・・・商圏外からの来店客など、ネットの
威力に開眼。
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【課題】ユーザーは、ネットで価格を比べられる。
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(2)『小売専業から自社生産も』
① オリジナル商品・オーダーメイドで価格競争を回避。
② 短納期、素材・デザインの多様性で評判に。
③ 素材の直接買付で仕入れ値抑制。
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【課題】売上向上などに伴い省力化が課題に。
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(3)『最新鋭の機械をそろえた新工場に投資』・・・注文情報のバーコード
を機械に読み取らせて製作、など。
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【課題】縮小する額縁市場をどう乗り切るか?
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(4)『他社とのアライアンス』
① 有名アーティストの版画・プロ野球選手のユニホームの額装に企画
段階から参画。
② ホテル・客船などにポスターと額縁をセットで納める事業。
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【課題】より広く美術に関わるあらゆる仕事を手がけたい。
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(5)『事業拡大のための投資を緩めない』
① アクリル板・木枠に直接印刷できる大型プリンター。
② 名入れなどが可能なレーザー加工機。
こうしてみると、(1)全国レベルの顧客接点としてのホームページを開設した事で『PDCAサイクルのエンジンがかかり』、そして、(2)一つ課題をクリアする度に次なる課題を見付けていった事で『PDCAサイクルが加速していった』コトが分かります。事業承継⇨事業拡大へと繋いでいった見事な事例ではないでしょうか。
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