『テック化』でイノベーションを
日経電子版の記事【肉、旅、トイレ…全産業に「テック化」の波】では、世界最大級の技術見本市「CES」を題材に、フードテック・エドテック・ヘルステック・リーガルテック、等々……あらゆる産業に広がる『テック化』の潮流がリポートされています。
そもそも、AI+IoTをコアなアクセラレータとする現在進行形の第4次産業革命の時代は、文字通り『イノベーション(革新)の時代』であり、長年にわたって未解決であったり、俄かに顕在化した社会課題へのソリューションとなる、今までにない全く新しいプロダクト(モノ・サービス)が次々と世に送り出されてくる時代です。
AI+IoTをコアとするIT(情報技術)・デジタル技術が、私達人間の様々なインサイトを具現化するポテンシャルを持って、社会にディスラプション(創造的破壊)を起こそうとしているのです。
あらゆる企業は、ユーザーに刺さる尖ったプロダクト(モノ・サービス)をローンチし、持続可能性にコミットメントし続けることが求められている訳で、その為には『テック化』が不可欠・不可避である事は明らかだと言えます。
(付記:革新の時代の企業経営に関しては、下記の拙稿でも考察しています。)
記事では、様々な事例を挙げながら、そのスキームに、スタートアップとのアライアンス・コラボレーション・オープンイノベーション、または、コーポレートベンチャーキャピタルを通したスタートアップとの協業などが指摘されていますが、もう一つ忘れてはならない要素が、イノベーションを行う者、ビジネスパーソン自身の心のありようである事は、忘れてはならないポイントではないでしょうか?
――プロダクトアウトやマーケットインに固執するあまり、ビジョンが欠けてはいないか?
――知らず知らずのうちに常識に囚われ、ブレークスルー出来ずにいるのではないか?
――効率性・機能性・利便性にばかり視線が行って、プロダクトにユーザーの共感を呼び覚ます感動が欠けてはいないだろうか?
――プロダクトは十二分にブラッシュアップされ、二番煎じのアレンジではないクリエイティブなものになっているか?アレンジのレベルで妥協してしまってはいないか?
――・・・・・・
この記事は、改めて、現在進行形の第4次産業革命の時代に生き抜く企業に求められている『テック化』を推進するために、それこそアライアンスから、開発者の姿勢にいたるまで、様々なレイヤーで考えるべきことが山積していることを思い起こさせてくれます。
(追記:イノベーションに当たって、仕事に臨む考え方や姿勢といったことを、下記の拙稿でも考察しています。)
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