《連続投稿564日目》広がるD2Cのポテンシャル~D2Cはイノベーションの装置~
日経電子版の記事【「D2C」でモノ・体験を直販 サイト工夫、ファン育成】では、企業が消費者にECなどで直接商品を販売するD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)のスタートアップが続々と誕生している旨リポートされています。
さっそく、記事からその事例をピックアップしてみると――
▶D2Cスタートアップの例
(1)「MOON-X」
① コミュニティー・・・自社サイトに作り手のこだわりを伝える物語を
掲載。
・・・ビールを楽しむ顧客の写真も掲載。
・・・ブランドへの愛着を持ってもらう施策。
② フィードバック・・・続々と届く顧客の声。
・・・少量生産の製品の味・香り・色味を調整し
続ける。
・・・顧客のアイデアは最速2カ月で反映。
③ サブスクリプション・・・月4180円で毎月6缶を届ける。
(2)「BLAST」
① イノベーション・・・(記事より)「生理ナプキンなど何も着けずに
繰り返し使える生理用ショーツ」
② ダイバーシティ・・・生理用品について率直な意見交換は女性同士
でも抵抗感が強いという壁を、生理現象を
隠そうとしない新しい価値観の女性100人以上
との議論で乗り越える。
(3)「トリコ」
① データ・・・初回購入時から3カ月おきに自社サイトで肌診断して、
継続的に顧客データを蓄積、スタッフとのやりとりも
把握。他の商品の販促・新製品開発にも活用。
② パーソナライゼーション・・・肌の現状にあったサプリを届ける。
③ サブスクリプション
こうしてみると、D2Cの世界はイノベーションのエコシステムを構成する要素、キーワードがてんこ盛りで、自社サイト+SNS+サブスクによって双方向性が活性化されたダイバーシティなコミュニティーで、フィードバックとデータを蓄積し、ユーザーのインサイトに迫る事で、最適化されたソリューション、イノベーションとパーソナライゼーションを実現していることが分かります。まさに、D2Cとは、イノベーションの装置なのです。
このようなD2Cの世界は、オンライン接客やVR試着などのテクノロジーによってますます進化することが予測されます。
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