プロダクト、全国区への道のり
日経電子版の記事【「ぼんち揚」全国区に名乗り 「歌舞伎揚」と共存カギ】は、関西の定番米菓「ぼんち揚」を全国区の菓子にしようという施策をリポートしたものです。
食の世界には、多くの人に長年愛されてきた『味』、定番のプロダクトというものがあると思います。『味』そのものは、際立って尖ったところはないものの、何故か懐かしく慣れ親しんだ記憶と結び付いています。
しかし、そんな日本人の味覚に寄り添うようなポテンシャルのあるプロダクトも、地味で尖っていないだけに、まだまだ一定の地域でしか認知されず、全国区へと羽ばたいていないものも多いのではないでしょうか?
この記事では、そんなプロダクトの一例が全国へと羽ばたくための施策がてんこ盛りで、とても参考になる事例だと思います。詳細は記事に譲るとして、それらの施策をピックアップしてみると――
▶プロダクトを全国区へと導く施策
(1)大手とのアライアンス
① 開発面(大手のヒット商品のフレーバーとコラボ、など)
② 販促面(全国規模の宣伝広告などで、大手のマーケティング力を
借りる、など)
③ 販売面(大手の営業力を借りて販路を拡大、など)
(2)ゆるキャラでSNS情報発信
① 若い人を含め息の長いファンを形成する。
② オリジナルソング・ダンス
③ イベント
(3)類似商品との棲み分け
進出しようという地域に既に類似の商品がある時は、その商品と
いたずらに争うのではなく、差別化のポイントを訴求して共存する
ような施策も必要。
旅行などに行くと気付くことがあるように、日本の各地には全国区のポテンシャルを持った『味』が多数眠っていると思われます。この記事の事例は、そんな食の世界だけでなく、広く様々なプロダクトに共通のケーススタディーのような気がします。
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