『自動運転』の現実路線
日経電子版の記事【ボルボ「もうレベルの話はしない」 自動運転で大転換】は、ボルボが、米自動車技術会(SAE)が定めるレベル0からレベル5までの自動運転レベルという視点での開発やユーザーへの訴求をやめた、というリポートです。
確かに、記事にもあるように、自動運転レベルの区分はテクニカルな視点でなされており、これが(レベル0も含めて)6段階もあっては、ユーザーにとっては非常に分かりにくいものと言わざるを得ません。それどころか、自分の運転する車のレベルが正確に理解できないとリスキーですらあります。
自動運転レベルに沿った開発も訴求もしない、というディシジョンは、ユーザー目線に立った『自動運転』の現実路線として、率直に好感が持てます。実際、ボルボによる『自動運転』の再定義は、きわめて明快です――
▶『自動運転』の再定義(記事より)
(1)完全自動運転
(2)運転支援
(3)完全自動運転と運転支援を切り替えている状態
ユーザーのインサイトに刺さる尖ったプロダクト、革新的なプロダクトの開発には、高度なテクノロジーの他に、ユーザーに寄り添った、ユーザー目線でのデザインが必要な事を、この記事は改めて教えてくれているようです。
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