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むさしの写真帖

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「写真っていうのはねぇ。いい被写体が来たっ、て思ってからカメラ向けたらもう遅いんですよ。その場の空気に自分が溶け込めば、二、三秒前に来るのがわかるんですよ。その二、三秒のあいだに…
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#白黒写真

むさしの写真帖

むさしの写真帖

古いデジカメについて書いています。
ただしこれらの記事は2018年前後のものであるので、カメラのほとんどは手許にないのをご承知おきください。

追記: ネタが尽きたので写真、カメラにまつわること。またアラカンおじさんの日常について書いたりします。(2023年霜月朔日)

こういうのを撮らないとね

こういうのを撮らないとね

畳む前の洗濯物や出しっ放しのアイロン台、飲みかけのペットボトル、広げたままの課題。
構図なんか関係ない。
大体一番デカいペットボトルが目の前にあるし。
そして僕が作ったチャーハンを食う高二のころのムスメ。

キレイキレイのポートレートなんかぶっ飛ばすイキオイ。
背景を整理?ボケが汚い?
一昨日きやがれ。
こういう写真を撮っとかないとダメでしょ。

Agfa Copex Rapid

Agfa Copex Rapid

僕がかつて所有していたOLYMPUS XAは癖みたいな物があって、時々裏蓋が開いてしまったりする事がある。
これは自分でモルトをやり直したためであって、ちょっと太めのものを無理やり押し込んでいるものだから裏蓋のラッチがうまく噛み込まないのである。
言うまでもないがフィルム1本撮り終えて、巻き取っていない限り途中で裏蓋を開けるのはご法度だ。
理由は簡単。露光してしまうからだ。
致命的とも言えるような

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6月の憂鬱

6月の憂鬱

6月は22年前に心筋梗塞を起こした月だ。
家人は、ぼくが夕方に自宅で倒れ救急搬送された病院で、その深夜に医師から「助かる確率は30% 」と言われたそうだ。

あの年はワールドカップの年だった。
療養中の唯一の退屈しのぎはテレビを見ることだったが、どの局もワールドカップ関連ばかりで、看護師さんが「テレビも他に見るものがなくなっちゃったね」と溢していたのを覚えている。

それから12年。
10年前の2

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気分を変える

気分を変える

ここのところ写ルンですのレンズを使っていたので、たまにはM3/4用に使っていたCCTVレンズを付けてみる。
写ルンですレンズは広角なのはいいけれどF値はf/11くらいの固定だから夜には使いにくい。
フィルムカメラとは違ってISO値を勝手に上げてくれるから、いきなりシャッタースピードが1/8とかになってしまうことはないけれど終日これ一本だけで過ごすというのは悩みどころだ。
内蔵フラッシュもあるけれど

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まねごと

まねごと

新宿に行ったので、ちょっとあの人のまねごとをしてきた。
あとから見ると小っ恥ずかしい。

遊郭

遊郭

もうずいぶん前の話になるが、旧遊郭、赤線跡などの写真を撮り歩いた時期があった。
そのころ知り合った人たちが、かつて妓楼であった建物に住んでいる人と懇意になり、いろんな話を聞かせてもらったり仲良くしているという話を聞いた。

この写真は、その知り合いが借りてきたというネガフィルムを、ぼくがスキャンしたものだ。
そのネガフィルムは120mmの6×6で、露出が足りておらず、スキャンするのにずいぶん苦労し

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翁、かく語りき

翁、かく語りき

面白いな。
生きてるときに話を聞いてみたかったな。

歳をとるにつれて撮れるようになるものって、あるような気がする。

「お散歩」しながら「ゆるーく」「スナップ」

「お散歩」しながら「ゆるーく」「スナップ」

120mmフィルムで。
カメラは色々。
場所も撮った日もばらばら。

2枚だけ645があるね。

写真の日

写真の日

「写真の日」なのだそうだ。 まァ、リンク先を読んでいただくと、今となっては日付にまったく意味がない事はお分かりいただけると思う。

ちなみに11月30日は「カメラの日」で、これは1977年11月30日に小西六写真工業(現・コニカミノルタ)が世界初のオートフォーカスカメラ「コニカ C35AF 」を発売したことに由縁する。
露出もオートでピントもオートとなると、本当に写真を撮る事が簡単になり、こういっ

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ストリートスナップ

ストリートスナップ

それをストリート(路上)でやるからストリートスナップ。

カメラを意識しない自然な姿を。

だからさ、そういうんじゃねぇんだよなァ。

八丁味噌

八丁味噌

八丁味噌というと、くだんの赤い味噌である。
名古屋で生まれ育った者にとっては、ごく当たり前な味噌であるが、他の地域の人からは相当奇異な物らしい。その証拠にスーパーでもほんの少ししか棚にない。
まああの色だ。
無理からぬことかも知れない。

大豆と塩と水のみで作られる味噌であって、米麹を使わない。蒸した大豆に大豆麹を生やして2年以上熟成させる。
岡崎城から西に八町ほど(おおよそ870メートル)の距離

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