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木曜日はモグモグ食べること・フランス家庭の食卓から【みかん(クレモンティ-ヌ)】

日本でいう【みかん】に似た果物、フランスでは、【クレモンティーヌ(Clémentine)】という。

このクレモンティーヌ、フランスではリンゴのようにポピュラーな果物だけど、今、70歳以上の世代の人が子供だった頃、そう、1950年代は、高級なフル-ツとして扱われていた

これを聞いて、なんだか昔のバナナみたいな扱いだなぁと思ったんです。

実家の父が、バナナを食べるたびに戦後の食糧がなかった時代、バナナは貴重で高級品だったんだと、バナナ嫌いの私に言っていたのを思い出し…。

おっと、話がそれました。元に戻します。

国産のクレモンティ-ヌのほとんどが
コルシカ島で採れるもの。


今と違って流通が発達していなかった時代には、国内と言えども、南の遠い島、コルシカ島で採れるエキゾチックの果物は貴重で高級でした。


クリスマスのプレゼントとして絹の布にそっと包まれた2つの
【クレモンティーヌ✨】

それがどれだけ嬉しかったか、思い出話を聴いたことがある。


日本のみかんよりも小ぶりで、ころんとした形が愛らしい。

りんごを隣に置いて大きさ比べてみる。

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わかりにくいかな。小皿にのせてみると

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ほら、かなり小さめでしょ。

そして、葉っぱがついている。

この葉っぱ付きというのが、コルシカ島でとれた【クレモンティーヌ・ド・コォース】
(Clémentine de Corse)の証拠。


手摘みで葉っぱをつけて出荷するのが、品質を証明するラベル【IGP】を取得するための決まりになっている。

太陽が降り注ぐコルシカ島で、熟した実を葉っぱをつけたまま手摘みし、出荷される【IGP】ラベルの【クレモンティ-ヌ・ド・コォ-ス】

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お味は、そのクレモンティ-ヌによって色々。
甘かったり、酸っぱめだったり。
味がぐっと濃いもの、さっぱりしたもの。

ビタミンCがたっぷりのクレモンティ-ヌ、
食後にリンゴ丸ごとは無理だけど、これなら2,3個ペロリと食べられる。

オレンジとマンダリンの交配種でできた
クレモンティ-ヌという品種。
柑橘系の中で人気があり、最盛期の11月~2月までよく出回る。
オレンジはスペインからの輸入が多く、マンダリンはなぜかス-パでほとんど見かけなくなってしまった。

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皮は、庭のコンポスト(堆肥)に入れるか、ネットに入れてみかん風呂もいい。

ス-パ-では、クレモンティ-ヌ以外の品種のみかんも売り場に並んでいる。
それらは、スペイン、モロッコから輸入されてきたものが多い。
やはり太陽がさんさんと降り注ぐ国でみかん系の果物はよく育つのですね。


*


フランスに住み始めて、クレモンティ-ヌという単語を聞いた時、ぱっと思い浮かんだのが、
フランス人歌手のクレモンティ-ヌ。

日本人に愛されるフランス人シンガーですよね。

90年代から至るところで耳にするようになったクレモンティ-ヌの甘いフランス語のボサノバっぽい、ちょっとアンニュイな曲の数々。大好きです。
でも

本国フランスでは知られていない歌手なんです。


フランスでは、誰に聞いても

「え、クレモンティ-ヌって、誰?」


って言われる。

それもそのはず、
クレモンティ-ヌはフランスではほとんど活動していないんです

活動の本拠地は日本。

約30年前から、移籍はあるものの日本のレコード会社と契約しています。

最後にそんなクレモンティ-ヌの曲を1曲。


今週も最後まで読んでくださりありがとうございます。

お陰様で【木曜日はモグモグ食べること・フランス家庭の食卓】の連載を始めて、今回で4回目を迎えました。

前回の【洋梨】の記事もたくさんの方が読んでくださりnoteさんから嬉しいお知らせをいただきました。ありがとうございます。

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毎週木曜日に連載の【モグモグ食べること・フランス家庭の食卓】をマガジンに収めています。

いつも読んでくださりありがとうございます。
感謝です。

それでは、また来週の木曜日にお会いしましょう。


あとりえ あっしゅ/Atelier H







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