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今年最後の収穫「ネフル」は99歳のムッシューのもとへ


フランスのお店には売っていない不思議な味の果物「ネフル」

今日は前回の続きです。

だんだんと寒くなってきた今日この頃。
でもまだ霜が降りません。
それでも「ネフル」は熟してくれていよいよ最後の収穫をしました。

葉も黄色くなり、実も残すところあと少し。

上の方の実は木をゆすると落ちてくる

こちらのはよく熟しているよう


箱にどんどん入れていくよ

ジャムにしてみよかと思ったけど、ジュヌヴィエ-ヴのお父様がネフルが好きだと聞いて差し上げることに。

ジュヌヴィエ-ヴは村の友達で、彼女の庭にもネフルの木があったのだけれど、この夏の猛暑のあと、病気にかかり枯れてしまったそう。
それまで楽しんでいたネフルが今年は収穫できず、がっかりしていたんだって。
彼女もネフルが好きだけど、お父様が大好物だということで、土曜日に収穫、差し上げに行ってきました。

キッチンにいらしたお父様、(ムッシューと呼びます)は、ひょいっと良く熟したネフルを手に取り、美味しそうに召し上がってくれました。
ちゃんと熟しているのがわかってる。


目が見えなくてもちゃんとわかってる。


そう、ムッシューは全然目が見えません。

それでもちゃんと勘でわかる。

ムッシューのテ-ブルの上には皮をむいたりんごがいくつか籠に入っていました。
それらのりんごは皮をほとんど残すことなくきれいに剥かれて。

「あっしゅさんのところには林檎の木はあるのかね」

ってムッシューに聞かれて

「まだたくさん実をつけてくれる木はないの」って答えたら

ムッシューはジュヌヴィエ-ヴに

「もう林檎は差し上げたのかい」って。


今朝、玄関先に置かれていたりんごたち。

ジュヌヴィエ-ヴがもう持ってきてくれていた。

ありがとね。

ムッシューは来年100歳。

村では100歳を迎えた方へ小さなお祝いの式典をします。
家族も招待されて、村長さんからのお祝いの言葉とプレゼント。
そして、みんなで乾杯のアペリティフ。
地方の新聞社の方も取材にいらっしゃいます。

ムッシューはとても元気
持病もなく、薬ひとつ飲んでいないそうです。
目が見えなくても自分のことは自分でできる。
そしていつも隣にはジュヌヴィエ-ヴがいます。

わたしはジュヌヴィエ-ヴが大好き。

今日は彼女の庭でりんごの収穫のお手伝い。


いってきます。



みなさまのおかげです。ありがとうございます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

あとりえ・あっしゅ



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