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クラシック音楽の古い録音(とりわけ78rpm盤やモノラル録音)をできるだけよい音で聴き…

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クラシック音楽の古い録音(とりわけ78rpm盤やモノラル録音)をできるだけよい音で聴きたいと思います。

最近の記事

フルトヴェングラー博士 ブラームスのドッペルコンツェルト

https://youtu.be/-gLIDTXVI7s?si=mrlwjE_6EtEFSMYE ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 作品102 ヴィリー・ボスコフスキー(Vn) & エマヌエル・ブラベッツ(Vc) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  伊Cetra 33rpm 1952年1月27日 (楽友協会ホール実況) 録音はウィーン・フィルの演奏会のものであり、ソリスト2人は、当時のウィーン・フィル首席奏

    • ティボーの演奏するモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番

      https://youtu.be/Wyg1xeJ99Ic?si=v0g1IJg3G9ibBI6E 78rpm盤で再生すれば、まるで目の前で弾いてもらっているかの如き臨場感。 古い時代の演奏家の音がこのように輝かしく再現されると、録音技術の進展とは何であろうかと考える瞬間がある。   モーツァルト弾きを謳われたティボー氏であるが、意外に録音は少なく思う。この第5番の協奏曲はティボー氏60歳の時のもの。 白眉は第2楽章で、ティボー氏の全身全霊を賭けたかのごとく謡われる旋律が非常に

      • スプリングソナタ

        ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 作品24 フリッツ・クライスラー(Vn) & フランツ・ルップ(P) 英HMV 78rpm 1936年2月7日  セピアニッパー(オートチェンジャー仕様) フォノイコライザーはコントロールアンプの簡易セレクターをold78に設定し、スタイラスが縦に振動しない真性モノラル・カートリッジにより再生しました。また、盤面の変わり目は音を重ねて繋ぐなどし、楽曲がなるべく自然に流れて聴こえるよう工夫してみました。 数多くあるスプリ

        • フリッツ・クライスラーとランドン・ロナルド卿が演奏したメンデルスゾーンのホ短調協奏曲

          https://youtu.be/d-4eVyogIms?si=oFtOieHa7nYFKvom フリッツ・クライスラーとランドン・ロナルド卿 指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏したメンデルスゾーンのホ短調協奏曲をSPレコードで再生した。 クライスラーは、同曲を電気録音黎明期にレオ・ブレッヒ指揮のベルリン国立歌劇場管弦楽団とも録音していた。 1935年に行われたロナルド卿との2度目の同曲録音は、クライスラーの独奏ヴァイオリンがオーケストラの音に溶け込み、決して

        フルトヴェングラー博士 ブラームスのドッペルコンツェルト

          ベートーヴェンの交響曲第7番をSPレコードで聴く

          ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 英HMV 78rpm(DB-21106/10) 1950年1月18日及び19日 テスト盤は存在するらしいが英ALPの初期盤は刊行されなかった。 78rpm時代末期のものであり、テープに録音したものをSP原盤に転写しブレスしたものらしい。 近年、新発見とされる原テープによる復刻CDが刊行され話題となった。 フォノイコライザーはコントロールアンプの簡

          ベートーヴェンの交響曲第7番をSPレコードで聴く

          大公トリオを聴く~カザルス三重奏団

          https://youtu.be/NobybFgNUho?si=mZBB8EydsjlSRgvA https://youtu.be/w06uiA-e7uo?si=u_tlL2_g4MoFKAPK ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調作品97 「大公」 パブロ・カザルス(Vc) アルフレッド・コルトー (P) ジャック・ティボー(Vn) 英HMV 78rpm(オートチェンジャー仕様) 1928年11月18日、19日及び12月3日 カザルス三重奏団による、ベートーヴェ

          大公トリオを聴く~カザルス三重奏団

          ティボーとコルトーが演奏したクロイツェルソナタ

          https://youtu.be/h7puL6SmMZo?si=-9uv4iGGnV1tB1yd ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番イ長調作品47「クロイツェル」 ジャック・ティボー(Vn) & アルフレッド・コルトー(P) 仏VSM 78rpm 1929年5月27日と28日 フォノイコライザーはコントロールアンプの簡易セレクターをold78に設定し、スタイラスが縦に振動しない真性モノラル・カートリッジにより再生しました。また、盤面の変わり目は音を重ねて繋ぐなど

          ティボーとコルトーが演奏したクロイツェルソナタ

          エネスコが弾いた ショーソンの詩曲

          ショーソン:詩曲 作品25 ジョルジュ・エネスコ(Vn) & サンフォード・シュルッセル(P) 日本Columbia 78rpm 1930年4月19日、1929年3月18日及び19日 フォノイコライザーはコントロールアンプの簡易セレクターをold78に設定し、MCモノラル・カートリッジにより再生した。 そしてもう一組は同録音の別盤 ショーソン:詩曲 作品25 ジョルジュ・エネスコ(Vn) & サンフォード・シュルッセル(P) 仏Columbia 78rpm 1930

          エネスコが弾いた ショーソンの詩曲

          エネスコのヘンデル/ニ長調ソナタ

          エネスコ氏はヴァイオリン奏者としてよりも、むしろ作曲者としての道を歩みたかったそうで、一時期はヴァイオリンを仕舞い込み作曲に専念つもりであったようである。 しかし作曲に要する費用をねん出するために行われたといわれている、彼の壮年期にアメリカColumbiaに入れたごくわずかのセッション録音が遺されている。そのうちの1曲を復刻してみた。 ヘンデル:ヴァイオリンソナタ第4番ニ長調作品1‐13 ジョルジュ・エネスコ(Vn) & サンフォード・シュルッセル(P) 米国Columb

          エネスコのヘンデル/ニ長調ソナタ

          フルトヴェングラー博士の歴史的復帰演奏会

          https://youtu.be/s1t-JHRPVEY?si=YR53eKTjjZ715E1- ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&BPO 日キング 33rpm 1947年5月25日 フルトヴェングラー博士、戦後ベルリン復帰初日の実況録音。 この日のコンサートは、「エグモント」、「田園」そして「運命」の全てベートーヴェン・プログラムであった。 運命はティタニアの残響音のようなものが聴こえる。モノラルカートリッジで再生すれば

          フルトヴェングラー博士の歴史的復帰演奏会

          カペーSQのベートーヴェン第15番

          https://www.youtube.com/watch?v=0k5yvDZyni0&t=2058s カペーSQ  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 作品132 日Columbia 33rpm 復刻盤 1928年10月8日~10日 このイ短調カルテットは、ベートーヴェンが亡くなる僅か1年半足らず前の最晩年に作曲された最高傑作のひとつである。序奏付きの第1楽章を含み(緩・急)-(急)-(緩)-(急)-(急)の5楽章形式で構成されるが、作曲の途中、ベートーヴェンは病

          カペーSQのベートーヴェン第15番

          ジャック・ティボー タッソ・ヤノポウロ モーツァルトのロンド

          https://youtu.be/yD_OMtHNYbY?si=8-tXieDFVxg5NClW モーツァルト:ロンド ジャック・ティボー(Vn) タッソ・ヤノポウロ(P) 仏VSM 78rpm 1936年3月21日(仏VSMへの録音) このモーツァルトのロンドは、ヴァイオリンを学んだ方なら何度も弾く機会があった曲ではないであろうか。 ティボーの録音したロンドは、78rpm/10インチ盤両面に収録されている。しかし、この演奏はティボーが遺した録音の中でも白眉であるにもかか

          ジャック・ティボー タッソ・ヤノポウロ モーツァルトのロンド

          ドイツ・フルトヴェングラー協会盤の1954年トリスタン

          https://youtu.be/VH18_JjPuLc?si=1fdR5I_H3wR-QZhK 独協会33rpm盤より復刻 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」~ 前奏曲と愛の死 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 1954年4月27日 ベルリン/ティタニアパラストでの実況録音 1938年のセッションは、その後の第2次大戦の戦禍で失われてしまった旧フィルハーモニーホールでの収録であり、その神神しい音色は貴重であるが、1954年の博

          ドイツ・フルトヴェングラー協会盤の1954年トリスタン

          フルトヴェングラー博士 ベルリンフィル創立70年のブラ1

          https://youtu.be/zcaFDa-bs7U?si=UPyrnwDaSTH8e1D1 ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー博士 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 独DG 2535162 33rpm 1952年2月10日録音(自由ベルリン放送) ベルリン、ティタニア・パラスト(演奏会) この録音のグラモフォン国内盤、英盤及び独盤と聴き比べしてみたが、独盤がもっとも音が濃く感じ、また音の空気感も一番漂っていた気がしたので

          フルトヴェングラー博士 ベルリンフィル創立70年のブラ1

          哀切極まりないコン・モート

          ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 レジナルド・ケル(cl) & ブッシュSQ【アドルフ・ブッシュ(1st Vn)、ゲスタ・アンドレアソン(2nd Vn)、カール・ドクトル(Va)、ヘルマン・ブッシュ(Vc)】 英HMV 78rpm 1937年10月10日録音 秋が深まりつつある。毎年この時期に必ず聴きたくなるのがこの曲。 アドルフ・ブッシュが欧州を離れる直前に、イギリスで当時若手の新進クラリネット奏者であったレジナルド・ケルとセッション録音したこの曲。 裏

          哀切極まりないコン・モート

          フルトヴェングラー博士の白鳥の歌  ワーグナー/ヴァルキューレ

          ワーグナー:楽劇「ヴァルキューレ」全曲 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー & ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 マルタ・メードル、レオニー・リザネク、フェルディナント・フランツ、ルートヴィヒ・ズートハウス ほか 英HMV ALP盤/伊太利 LVDP QALP盤/東京芝浦電気 Angel HA盤 1954年9月28日~10月6日録音 逝去の2カ月たらず前、博士の白鳥の歌となった「ワーグナー/ヴァルキューレ」。 ~ 博士の逝去の後、各界から追悼の言葉が送られたが、そ

          フルトヴェングラー博士の白鳥の歌  ワーグナー/ヴァルキューレ