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エネスコのヘンデル/ニ長調ソナタ
エネスコ氏はヴァイオリン奏者としてよりも、むしろ作曲者としての道を歩みたかったそうで、一時期はヴァイオリンを仕舞い込み作曲に専念つもりであったようである。
しかし作曲に要する費用をねん出するために行われたといわれている、彼の壮年期にアメリカColumbiaに入れたごくわずかのセッション録音が遺されている。そのうちの1曲を復刻してみた。
ヘンデル:ヴァイオリンソナタ第4番ニ長調作品1‐13
ジョルジュ・エネスコ(Vn) & サンフォード・シュルッセル(P)
米国Columbia 78rpm 1929年2月11日及び3月18日?
フォノイコライザーはコントロールアンプの簡易セレクターをold78に設定し、78rpm用モノラル・カートリッジにより再生した。
バロック時代の曲の特徴でもある装飾音を極力避け、テンポもゆっくり目で端正に奏でられる。第2楽章などはダブルストップを用い高揚感を図ったり、簡素なカデンツァを末尾に付すなど編曲にも工夫されている。
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