人間が色々と考えるのは、ヒマが不安でしょうがないから。【短編】

ご高覧いただきありがとうございます。

生きている中で、死にたい。消えたい。苦しさから解放されたい。
そんな風に思うことはあると思います。

もし、「自分だけが…」と思っているなら残酷ながら大間違い。
思っているよりも多くの人間がそんな考えをしています。

では、なぜそんな風に思ってしまうのか？

根本的な話になりますが、考える余裕があるからなんです。

ここで考え方を少しだけひねりましょう。

何故、結論が出ない事をこんなに色々考えちゃうのか？

その理由はいたってシンプルで、考えなければ生存できないからです。

人の脳の性能は凄まじく、科学で宇宙に飛び出すほどです。

しかし、性能とは裏腹に脳は万能ではないのが問題です。

私が大事にしており、度々noteでも書いている言葉。

『モノの感じ方は人によって違う』

これは辛い感じ方。嬉しい感じ方。不安な感じ方。
全てが人によって違います。

よくよく考えれば物凄く融通が利かないと思いませんか？

きっと、人類の感じ方が同じならば争いは起きない。
なんなら、私たちは苦しむ必要もないはずです。

脳は性能が良すぎて、融通が利かないのか？　それとも……

どちらにしても我々にとって良い事ではないですね。

そもそも人類は生物的にとても弱いです。
現代でこそ生存競争の頂点にいますが、生身では非常に弱い生き物。

となれば、知能を使って生存するしかないと言えます。

人間が自然と共に生きた時代は太古の話。
そうは言っても人間はそこまで早く進化しません。

文明の方がはるかに早く進化している。
なので、大勢の人が勘違いしています。

人間の脳は狩猟時代とほとんど機能が変わっていないのです。

その為、人間にとって「考える事を止める＝死」なんです。

考える余白があれば、考えてしまう。

つまり、ヒマだから考える。

何故、ヒマだと考えるのか？

それはヒマが不安で仕方ないからです。

ヒマな時間を無下にすると、生存に関わりますからね。

脳にとって、そんなことをするなど言語道断。
ところが、現代日本では生存が高確率で保障されています。

そのこともあり、
『生存が保障されているからこそ考えられる事』を探した結果。
それが『自分の価値』だったのです。

しかし、ここで覚えておいてください。

人間は生きているだけで等しく価値があります。

もしくは、人間は等しく無価値とも言えるかもしれません。

王様が革命で罪人になって罪に問われる。
このように価値とは状況や環境でいくらでも左右されます。

価値とは、程度のものでもあります。

まぁ、哲学などの話はしていないので、面倒ごとは避けましょう。

話の本筋は「今この瞬間、色々考えてしまう」という状態です。

『状態』という点を意識し、アプローチしましょう。

その方法は人によって違います。
遊び、仕事、人間関係……何だってかまいません。

ただ言えることは、ヒマを無くすことが一番手っ取り早い方法です。

どうやってヒマを無くすは人によって様々です。

しかし、言えることは１つ。

生きることは活動するという事である以上、何かしら動けばいいだけです。

例えば、家事でもいいですし、ボランティアでもいいです。
近所の人との仲良くする事でも何でも構いません。

こうしてnotoに何かを書いたり読んだりでも十分です。

自己啓発の人間ならば、その活動を自分のスキルアップに！

そういうでしょうが、そんなことは必要ありません。
『価値』の話をしているのではありません。

動いて疲れたら休む。休んだら動く。

ここでしたい話はそういう話です。

まずはスキルアップやキャリアアップでなくてOK。
自分にとって、心が豊かになる選択肢をしてください。

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