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ブラジル的人種/ジェンダー

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ブラジルと言えば人種のるつぼ、陽気で開放的なカーニバル…一見多様性豊かで自由なユートピアのようにも見えます。そんなイメージとは裏腹に16世紀から300年以上続いた奴隷制度の上にで…
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#アフロ・ブラジル

カポエイラで、肌の色を超えたブラジルの「黒」人意識

カポエイラで、肌の色を超えたブラジルの「黒」人意識

ブラジル黒人意識の11月

(2021年11月26日)
日本のカポエイラ仲間の多大な力を借り、オンラインでコブラ先生(Mestre Cobra Mansa)のワークショップと講義を企画、日本時間明日11月27日夜に開催されることとなった。

黒人意識の11月をテーマにした講義で東洋人の我々に向けて話をと頼んだら、織田信長の家臣となった黒人の侍弥助の話をしよう!と言い出し、一体どんな講義になることか

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肌の色x性別=社会におけるスタート地点の国、ブラジルで。

肌の色x性別=社会におけるスタート地点の国、ブラジルで。

場所が変わらないと気づかなかったこと

(2019年11月17日)
日本の反対側から日本人が見た、日本。
ブラジルの反対側から来た日本人が見た、ブラジル。

多種多様な人々が住む広大なこの国で、特に黒人混血の割合が極めて高い東北部バイーア州首都、ここサルヴァドールでは、肌の色 x 性別 =社会におけるスタート地点とも言える公式が成り立っている。

ともあれば、有色人種であるという事実も忘れがちであ

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「差別」とは。ブラジルで奴隷制度廃止から何が変わったか考える。

「差別」とは。ブラジルで奴隷制度廃止から何が変わったか考える。

(2019年11月20日)
ヘイトスピーチ(差別扇動)、ジェンダーといったキーワードが、日本発信のニュースに目につくようになった。ブラジル在住中のため、ネットを介したニュースなどでしか触れる事ができないが、人種やジェンダーについての論議は、どこでもいつでも、なにか居心地悪いものだという印象が拭えない。

ブラジル国内でも、経済力も生活水準も低めで、有色人種が多い北東部。そこにあるバイーア州首都サル

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