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思い切ってやめてみるのもあり

「なんだ、意外とできるじゃん」

昨日、小学校1年生の娘が13時に下校した。普段は14時半帰宅だが、避難訓練の一環である。家でお仕事をしている場合、幼い娘を放置するわけにはいかない。目を離しているスキに予想外の危ない行動をしてしまうことがあるからだ。このため、娘にはそばにいてもらいつつ遅くとも16時までに仕事は切り上げるようにしている。

そばにいるだけといっても、格段に集中力は落ちる。集中しているようで様子を気にしてしまったり、娘から話しかけられて作業がなんども中断するからだ。研究によると一度途切れた集中力を取り戻すには15分ほどかかるとのこと。だから、14時半下校から16時までの1時間半は頭を使わずに済む軽作業をあてている。

ただ、13時下校となると話は別だ。16時まで3時間もある。ここで娘を見ながら仕事をしていてはかえって質も落ちてしまう。そのため昨日は、あえて13時で仕事は切り上げることにした。思い切った決断だったが、かえってよかったなと思えた点が3つあるので共有したい。

1つは期限があるからこそ仕事がはかどることだ。使える時間が普段より3時間短いので、その分いつもより集中して仕事ができた感覚がある。脳科学的にも期限のない状態よりも期限がある状態の方が思考力が働くとのデータもあるそう。それを改めて体感した。

2つ目は娘との今を楽しめたこと。子どもが親に甘えてくる期間は限られている。もう少ししたら友達と遊ぶことを優先したり、自分1人の時間を大切にしたいと思うようになるだろう。宿題の面倒をみたり、一緒にゲームをして遊んだり。今だけの時間を存分に味わうことの大切さを身をもって実感した。

最後に3つ目。それはリラックスしているからこそ仕事のアイデアが湧くことだ。最近、活動についてずっと悩み続けていたのだが、娘と遊んでいるうちにふとアイデアが下りてきた。ひらめきというのはそのことについて悶々と考えているときよりもリラックスしているときに浮かぶことが多いと聞いたことがある。まさにそれを実感した。

なにが言いたいのかというと、子どもとの今を大切にした方がうまくいくよ、ということ。大切にしたくても、仕事だからしかたない、と思っている方がほとんどだろう。しかし、子どもとの今は今しかない。あとで取り戻すことができない大切な時間だ。

仕事だからしかたない。そうやって最初からあきらめるのではなく、子どもとの今の時間を取るためにはどうすればいいか、の視点で考えること。そのためならあえて仕事を手放してみることもありだと考える。

私は子どもとの時間を取るために会社員を辞めた。収入は一時的に減ってしまったが、満足している。なぜなら、子どもとの時間を最大限取ることができたから。収入はあとからでも取り戻せるが、子どもとの時間は取り戻せない。その当たり前に気づくことが人生を望むように生きることのスタート。昨日の体験が改めて教えてくれた。

これからも家族との時間を最大限取ることを優先しながら仕事をがんばりたい。そして、そんな生き方をしたい人に今回の気づきが伝わり、今を変えるきっかけになればいいなと切に思う。



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