お豆腐メンタル

文章を書く豆腐(いらすとやさん絵) アバシリ執筆中断中!

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マガジン

  • 自作ニンジャスレイヤー二次創作まとめ

    自分が書いたニンジャスレイヤー二次創作をまとめました。

  • アバシリ

    そこはありとあらゆる悪意が叶えられる都市。 殺人も、暴行も、性的暴行も、食人も、ありとあらゆる悪意を発散することが許された都市。 そんな悪意の坩堝の都市で105番と、73番は出会い、それぞれの願いを叶えるために、都市からの脱出を目指すこととなる。

  • その他

    自分が書いたシリーズもの外、どこかのお方の企画で勝手に書かせていただいたもの

  • グレイブヤードキーパープレイ日記

    異世界転移して墓守にされた男の日記的なサムシング

  • ラストダンスの機会を寄越せ

    note連載 魔王と勇者の戦い どうしようもない破滅へとただひたすらに走り続けるだけの物語 完結済み

最近の記事

LIGHTS!COLOR!ACTION!#むつぎ大賞2024

「どぅあ~め!アンタが扱うには9年早いザマス!」  極彩色に輝く中年の女性がモノクロの少年の頭に指示棒を幾度もペシペシと叩く。 「いいだろ!妹の誕生日にピンク色のケーキにしてやるって約束しちまったんだよ!だから!赤と白の使い方を教えてくれよ先生!」  少年が女性の極彩色に輝く服の裾を掴み揺らす。そのたびに衣服から輝きが飛び、周囲に僅かに色彩を与える。  机に当たれば机がめきめきと音を立て隆起し木になりかけ。教室の角の水槽に当たれば水流が巻き起こる。女性はその現象を見てフ

    • ザ・ストーム・アンド・カーネイジ・インサイド・マイ・ヘッド#3

      「息子が、どれだけ多くの女性たちに惨いことをしていたかは理解していました」男の前で年老いた男がドゲザをしていた。「ですが、妻の忘れ形見で、私自身年を取ってからの一人息子で…深く注意をすることができませんでした」 男の鼻腔をセンコの香りがくすぐる。ドゲザする男の後方。広いリビングの片隅に置かれたオブツダンには、中年の女性が穏やかな笑みを浮かべた写真立てが置かれていた。「息子の死が、息子の行いによるインガオホーだと言われたら、反論はできません。受け止めましょう…ですが…!」

      • ザ・ストーム・アンド・カーネイジ・インサイド・マイ・ヘッド#2

        入学式の時以来に袖を通したスーツはえらく着づらく、己を拒んでいるかのようだった。『キンジロ=サンは我が大学の誇りであり…』キンジロのカンオケが置かれた祭壇の前で理事長が長々とスピーチするのをケンゴは、膝の上の握り拳を退屈気に崩したり戻したりしながら聞き流していた。 前方、遺族らが嗚咽を抑えんとするくぐもった声が鼓膜を叩くも、ケンゴの心には何ら波風は立たなかった。「聞いたか?キンジロ=サンが昔手を出した女が、ヤクザクランの殺し屋を雇ったって…」「いや、俺はバイオスモトリに殺さ

        • ザ・ストーム・アンド・カーネイジ・インサイド・マイ・ヘッド#1

          とかく、この街は生きづらい。ケンゴは、頭から突っ込んだゴミ捨て場の、生ゴミの汁を啜ったコンクリートの不快な冷たさを、殴られ灼熱のような熱を帯びた頬で感じながらそう考える。道理を通した覚えも、情けを賭けた覚えもないが。 「気取った本を読みやがって!」割れた眼鏡越しの歪んだ視界。そこでは筋骨隆々の日焼けしたジョックがケンゴのカバンをひっくり返し、中の本や筆記用具をゴミの上にぶちまけていた。その傍ではジョックの取り巻きが囃し立て、奥で遠巻きに見つめる学生たち。 立ち上がろうとす

        LIGHTS!COLOR!ACTION!#むつぎ大賞2024

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        • 自作ニンジャスレイヤー二次創作まとめ
          46本
        • アバシリ
          11本
        • その他
          27本
        • グレイブヤードキーパープレイ日記
          5本
        • ラストダンスの機会を寄越せ
          37本

        記事

          フレンド、ヒア・アー・マイ・フェアウェル・ワーズ

          「ヨッ」アカシマは開かれたドアから差し込むLEDボンボリの明かりに照らされ、目を細めながら手を上げた。「思ったより元気そうじゃないか」ドアを開けた家主、ベンカイの顔は逆光で見えづらかった。 だが、明かりに目が慣れればその血色のいい顔が喜びに満ちているのがよく分かった。大学の頃は瘦せぎすで、目が落ち窪んでいる、どこにでもいるような典型的なナードだった男も、売れる小説家になれば存外健康的になるものかとアカシマは妙な感慨を得てしまった。 「それじゃあ、上がらせてもらうぜ。土産も

          フレンド、ヒア・アー・マイ・フェアウェル・ワーズ

          2023に書いたのの振り返り

           風邪引いて調子が悪いタイミングにnoteを徘徊してたら今年の振り返り企画みたいのがあったから便乗する。 アイ・アム・ザ・ワン・フー・セレクツ・ゾーズ・フー・マスト・セーブドゥのラストとNノーツのやつら 去年から書いてたのが今年に突っ込んで来たあれが今年に突っ込んで来たのが今年一本目&二本目。ここまで222とかのあれ以外で長編書いたのはこれが初かな?  書いててこうかなーああかなーをこねくりまわして苦悩しまくった挙げ句に安易な着地点に着地させてしまったというのが今も自分の中

          2023に書いたのの振り返り

          レスト・イン・ピース・トゥ・ザ・ガーディアン・フロム・シヴィライゼーション#10&エピローグ

          #10「オウロォォォン!」「オウロォォォン!」モアイデーモンが組体操を始め、捻じれ狂い鞭めいた動きを開始した!「イヤーッ!」「イヤーッ!」背中の電子光翼をはためかせ、デンタータとファウンドはきりもみ回避!デンタータの電子腕の爪が伸び、モアイデーモンの表面を剥いた! 「アバーッ!」「アババババーッ!」モアイデーモン組体操が崩壊!しかし!「貸せ!鞭打とはこうやるのだ!」肉の巨人の腕から血管と植物の根の混合物が伸び、組体操を補強!「イヤーッ!」デンタータら目掛けて振り下ろす!

          レスト・イン・ピース・トゥ・ザ・ガーディアン・フロム・シヴィライゼーション#10&エピローグ

          時代遅れの鼻つまみ者/時代が求めた■■■#パルプアドベントカレンダー2023

          1 街から離れた真夜中の雪原で、一人で歩いているのはエンストした車を捨てたドライバーか幽霊だけだ。“なら、僕は幽霊か”昔、友人から聞いた冗談を思い出し、唾を吐き捨てニコは雪原を進み続ける。積もった雪は、ニコの膝まであり、一歩進むだけでも体力が奪われてゆく。弱音を吐くのが許されるならば、こんな場所を歩くのは御免だとニコの眉間に皴が生じる。  だが、進むべき道はこちらであると見下ろした雪に残されていた。雪の上に、血と茶色の毛の混合物が童話のパン屑のように落ちている。雪が少しでも降

          時代遅れの鼻つまみ者/時代が求めた■■■#パルプアドベントカレンダー2023

          逆噴射小説大賞2023ライナーノーツ

          今年もやってまいりました逆噴射小説大賞。 今年も開始早々に二作をブッパしてやりましたぞ。 それじゃあ早速始めていきますか。 1作目 時効X年 前回のライナーノーツの予告通りちまちま進めていた作品。自分の作品の傾向として「〇〇に〇〇をぶち込んだら/〇〇したら面白いことになるやろなぁ~が最初にあってそこから肉付けしている」があるが、これもその傾向に溢れた作品。  「昭和の時代にQRコード刻まれた死体が現れたら面白いことになるやろなぁ~」という思い付きで始めた作品。前回が終わ

          逆噴射小説大賞2023ライナーノーツ

          レスト・イン・ピース・トゥ・ザ・ガーディアン・フロム・シヴィライゼーション#9

          スカーレットは、ジゴクめいているハンガロアの街を歩く。その歩みは、久方ぶりに訪ねた地の土地勘を取り戻そうとしているようにも、単純に散歩しているだけのようにすらも思える。未だ無事な歩道から車道へ逸れると、その数秒後に歩道に腐敗液流弾が降り注ぐ。「…ふむ?」上を見上げた。 「なんだ貴様は」「どこのネズミだ?」近くの民家の屋根に、二人の植物に覆われしニンジャ在り。スカーレットから何かを感じ取ったのか、警戒をしながら車道へと飛び降りる。「ドーモ、スカーレットです」歩みを止め、スカー

          レスト・イン・ピース・トゥ・ザ・ガーディアン・フロム・シヴィライゼーション#9

          タマアリタマナシタマカケタマヌキノホシ

          序「ひぇあああ!この子!タマナシだよぉ!」  産婆が腰を抜かしながら、産湯に浸かる赤子から後ずさる。忌むべきものが己の両腕にあった嫌悪感。咄嗟に締めなかったのは、奇跡と言えた。 「今すぐこの子を絞めるべきだよぉ!」  しかし奇跡も長くは続かない。タマナシは殺す。産婆は村の掟に従い男にそうするべきだと言う。殺さなければどうなるか。殺して掟を守れと急かす。 「…いや。この子は死なせない」 「あんた!タマカケになる気かい!?あんたもその子も!死んじまうよぉ!」  だが、男は産婆

          タマアリタマナシタマカケタマヌキノホシ

          時効X年

          1.1946年東京 天津原岳道 「ロクさん、この遺体が…」  1946年、セミの声すらない東京新宿のど真ん中で、刑事天津原岳道はその死体を見上げていた。辺りには物陰に隠れて人の気配が感じるが、ここは闇市。配給以外に頼っていると知られるわけにはいかない人々は、姿を隠し遠巻きに現場を眺めているだけだった。 「ああ。捕まるのを覚悟で伝えた野郎が言うには、突然現れたらしいぜ」  ロクさんと呼ばれた男は、カンカン帽を被っていてもまだ暑いのか扇子を扇ぎながら天津原と同じように見上

          遺言

           納棺師である高田弓彦にとって、己の就く職務は酷く疲れる職務だった。 「あの…主人は最後に何を…」  喪服を纏った老婆が伏し目がちに高田に問いかけてくる。高田がゆっくりと首を横に振ると、老婆はワッと床に泣き崩れた。 『畜生!畜生!お前が塩辛い食事ばかり食わせるから、こんなに早死にしたんじゃないのか!?呪われろ!呪われろ!』  老婆の夫が最後に遺した言葉が、高田の耳にべったりとこびりついて離れない。職務手当15万の意味を、まだ納棺師になったばかりの頃は理解できていなかっ

          ◆スシの具材を補給している◆デイヴ・ザ・ダイバー◆さては開店準備か◆

          年単位での久しぶりのゲーム記事の投稿だ。たまにはこういう息抜きも重要なのだ。今回やるのはデイヴ・ザ・ダイバー。こいつの触りの部分だけ書く。気になる人はsteamとかで買ってね。 オープニングだ。青い海、白い雲、砂浜も白く、まさに観光地だ。 そして、右のおじさんが今作の主人公、デイヴである。デイヴは左の男、コブラにスシを食わないかと誘われ、ビーチでのんびりしていた場所からコブラの元へと向かうシーンから、ゲームは始まる。 コブラと会うと連れてこられたのは海の上、なんとコブラ

          ◆スシの具材を補給している◆デイヴ・ザ・ダイバー◆さては開店準備か◆

          【ニンジャ自由研究】ニンジャスレイヤー世界における神話の死の概念の起こりと、そこから考える立ち枯れの考察

          二本目の投稿である。今度は素面である。だから、前回よりかは比較的マシにはなるだろう。うん。 書くきっかけ 書くきっかけは、自身の現在書いている二次創作のネタを集めている時の事である。昔はそうではなかったが、スケールを大きくするのにリアルニンジャを出すとなると、変に色々オリジナル系にするよりかはと、元となる神話などそう言ったあれこれを調べていた。で、今回ハイヌウェレ型神話を見ていて、植物を生やすとかニンジャ的だね、と思う箇所を採用したもののハイヌウェレを殺してしまったことによ

          【ニンジャ自由研究】ニンジャスレイヤー世界における神話の死の概念の起こりと、そこから考える立ち枯れの考察

          【ニンジャ自由研究】ニンジャスレイヤーの血液を触媒とするスリケン生成についてのあれこれ

          書くきっかけ まず、書くきっかけとしては自分がニンジャスレイヤーの二次創作をこのnoteで書かせてもらっていることから始まる。  私は、登場ニンジャを考えるのにあたってちょくちょくニンジャスレイヤーwikiを眺めながら色々と考えている時間がある。設定忘れとかが何かが起きないようにするためである。この場で唐突だがwikiをまとめてくださっている偉大なる先達ヘッズたちに感謝を述べておく。 で、武器とかを考える時に、スリケンの項目が眼に入った。  スリケンを構成する材質やら何やら

          【ニンジャ自由研究】ニンジャスレイヤーの血液を触媒とするスリケン生成についてのあれこれ