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ラストダンスの機会を寄越せ

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note連載 魔王と勇者の戦い どうしようもない破滅へとただひたすらに走り続けるだけの物語 完結済み
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記事一覧

ラストダンスの機会を寄越せ

ヒュー…ヒュー…という息が漏れ出る。 鎧はとうに役割なぞ果たしてはいない。 聖剣と呼ば…

ラストダンスの機会を寄越せ-回想-    『彼女』と出合いし日

俺は王国の外れ、どこにでもある農村の一族代々農家の家系の三男坊としてこの世に生を受けた。…

ラストダンスの機会を寄越せ    兵士は恐怖した

はぁ…今日も生き残れた。 あん?…お前か…お前も酒を飲みに来たのか… お前もエールでいい…

ラストダンスの機会を寄越せ-回想-   覚醒

「やったな、繝溘Λ!」 「ええ、ジャック」 俺たちはハイタッチし、勝利を喜んだ。 あのギ…

ラストダンスの機会を寄越せ   騎士団長は剣を振るう

剣を振るう。 限界まで魔法で肉体強化を施し剣を振るう。 だが彼の剣が私の剣ごと私を両断し…

ラストダンスの機会を寄越せ 勇者は今の己の力を試す

走り出し、下の階層への階段を探したがいくら探そうとも、階段は見つからない。 それどころか…

ラストダンスの機会を寄越せ―回想―     神との邂逅    仲間との出会い    破滅の始まり

「朝早くから失礼する!ジャック・ガライヤ殿!貴殿にはこれから城へと登城していただきたい!」 昨日の出来事の後、俺たちは足早に料金を払い、レストランを去った。 宿に戻った後どうするか話し合い結論の出ぬまま寝た結果が分かりやすく目の前にあった。 ゴリッゴリの役人と護衛の衛兵二名、役人の手にはよくわからないが何か法律云々が書かれてる紙が広げられ俺に見せつけられている。 そのまま断る暇なくあれよあれよと一人で城まで連れていかれ「その格好で王の前に出すわけには…」と勝手に渋い顔

ラストダンスの機会を寄越せ 剣聖は哀れんだ

あたしは、もともとただの服屋の娘だった。 近所の悪ガキたちのガキ大将で、両親の仕事の手伝…

ラストダンスの機会を寄越せ 女神が語るは世界の始まり

勇者よ、よくぞ参りました。 どうやら勇者の力にも慣れた様子、本当に頼もしい限りです。 先…

ラストダンスの機会を寄越せ おもちゃ箱の城

注意!注意!今作とても不快な表現が多々含まれるため閲覧注意! カニバリズム、親による子殺…

ラストダンスの機会を寄越せ   弓兵は勇者を止めたかった

私が貴方と出会ったのは、私の故郷があった場所でしたね。 灰塵に消え行く森と、崩れ行く宮殿…

ラストダンスの機会を寄越せ 女神が語るは闇の始まり・世界の意思

よく来てくれましたね勇者よ。 前回は居ることができず申し訳ありません。 他の世界を管理し…

ラストダンスの機会を寄越せ 女神が語るは魔王・生命の簒奪者

勇者よ、よく来てくれました。 貴方に授ける武具は、これで最後、貴方はいよいよ、魔王に挑む…

ラストダンスの機会を寄越せ 勇者を待つ者

前回のあらすじ 落とし穴に落とされたジャックとゴブリンたち、落とし穴の先には、トゲとおびただしいまでの魔族の骨があったが、無事にそこからジャックは脱出した。その後城の中をさ迷い、魔王によって多くの魔族が遊び殺されていたことを知る。そして辿り着いた食堂で、ジャックはメイドと魔王の実子たちが魔王から受けていた仕打ちを知るも、死体に仕掛けられていた罠により、食堂が爆破されたのだった。 「ゲフッ、ゲフッ…!カフッ…」 無理やり、体を瓦礫の中から起こす。 あの爆破の際、無理やり