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相性

鑑定者との相性、というものもある。

できるだけ、自分に しっくり来る人物を選んだ方がいい。

論調や考え方、占術への取り組み方や姿勢に共感できる人物、
自分と ある種の共通点がある人物の方が "噛み合う"と言える。

私の場合、うまく噛み合わなかった例は、台湾上機派の村野大衡、
西洋占星術の松村潔、東西占星術研究所の岩田一男といった面子で、
何が悪い、とかいう事ではなく、兎にも角にも、要領を得なかった。

村野大衡は、あまり手の内を見せないよう、警戒しているようだった。
私の命式は、台湾上機派の紫微斗数では奴僕宮が強い、と見るらしい。

松村潔は、私が送付したプロフィールと質問内容に目を通していなかった。
それを今から説明する気にもなれず、半ば雑談で終わる様な状況となった。

岩田一男は、大体よく出ていると言って、出生時刻修正を行わなかった。
結果的に、ナヴァムシャ・ラグナが 一つズレたままの鑑定となっていた。

いずれも、要領を得なかった。

この頃、予め自分の情報を提供し、試すような真似はしなくなっていたが、
鑑定精度を協力的に引き出そうとすると、逆に曖昧な結末に陥るのだった。

普段は実績があるとしても、相性が悪いと色々な要素がうまく嚙み合わず、
わかるような、わからないような、曖昧模糊とした結論に終始したりする。

間違ったり、誤解を招く様な状況が起きたりもする、
という事を考慮すると、鑑定者との相性は無視できない。

"自己描写"というのは、それを依頼する相手を、自分がどう感じるか、
というのが非常に重要な要素となるし、本来 真剣さを伴う事でもある。

他人の情報や評価だけでなく、著述などを通じて特徴を知る必要がある。
占術と一緒で、好きなもの、魅力を感じるもの、受け容れ易いものがいい。

興味本位で漠然とした期待で依頼したりすると、当然、要領を得ない。
まして相性が悪かったりすると尚更で、相手に共感を抱けないと難しい。

漠然と金を払うと、漠然と浪費する事になり、自分も相手も要領を得ない。

古典の河内邦利に 土地家屋の売却について占断依頼した時もそうだった。
ホラリーで手際よく 数分で占ってくれたが、その占断は的中しなかった。

私自身がその事を漠然と考え、むしろ興味本位だったから、とも言える。

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