三月三日に神さまの木の下で
「この左側の木は魔女が乗って空を飛ぶホウキを逆さまにしたみたい。だから『魔女の木』ね」
「じゃあ、この右側の木は葉っぱの陰から妖精が覗いていそう。『妖精の木』!」
「真ん中の一番大きな木は何にする?」
「大きくて枝もたくさん生えているねえ」
「お祈りしたら願い事をかなえてくれそう...」
「それなら、『神さまの木』にしょうよ」
「そう、それがいい!」
これを決めたのが、多分小学校三年生の時だっただろうか。
わたしとマリちゃんは幼稚園の頃から仲良しだった。
よく笑って、よくし