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中世の環濠集落を訪ねて1 八尾木(大阪府八尾市)

【中世の環濠集落を訪ねて1  八尾木】

八尾市八尾木にあるこの石灯籠。google mapで見ると、金剛蓮華寺の石灯籠と名がつけられていますが、金剛蓮華寺が存在したのは平安後期〜室町初期と見られています。
 この石灯籠に刻まれた年号は弘化二年(1847)で時代が全く合いません。
 さて何(何処)のための石灯籠だったのでしょうか?


八尾木は久宝寺などの村々と同様に、中世に成立した環濠集落でした。その中心になったのが金剛蓮華寺だったのではないでしょうか。
金剛蓮華寺に至る道のひとつが北小路でこの灯籠の場所に大門が有ったのだと思います。
 金剛蓮華寺は近世になって廃寺となりましたが、その跡地付近に善立寺があります。
 この石灯籠が建立された当時、すでに大門も無かったかも知れません。しかし、金剛蓮華寺と大門と北小路の記念碑としてここに据えられたのだと私は考えます。

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