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リバランスを行う際の具体的な計算方法と実際の事例

こんにちは、アセットリリーフの常住です!
今回は、リバランスを行う際の具体的な計算方法や実際の事例について詳しく解説します。
リバランスは、資産配分を目標とする比率に戻すための重要なプロセスです。具体的な計算方法を理解することで、効果的にリバランスを実施できます。


リバランスの基本的な計算方法

リバランスを行う際には、現在の資産配分と目標とする資産配分を比較し、必要な調整を行います。
以下のステップで計算を行います。

  1. 現在のポートフォリオの価値を計算する: 各資産クラスの現在の市場価値を合計し、ポートフォリオ全体の価値を計算します。

  2. 現在の資産配分を計算する: 各資産クラスの現在の市場価値を全体の価値で割り、現在の資産配分を計算します。

  3. 目標とする資産配分を計算する: 目標とする資産配分に基づき、各資産クラスの理想的な市場価値を計算します。

  4. 必要な調整額を計算する: 現在の市場価値と目標とする市場価値の差を計算し、必要な調整額を求めます。

具体的な計算例

以下に具体的な計算例を示します。
仮に、次のようなポートフォリオを持っているとします。

  • ポートフォリオ全体の価値:1,000,000円

  • 目標資産配分

    • 株式:40%

    • 債券:30%

    • 不動産:15%

    • 金:10%

    • 現金:5%

  • 現在の資産配分

    • 株式:500,000円(50%)

    • 債券:200,000円(20%)

    • 不動産:150,000円(15%)

    • 金:100,000円(10%)

    • 現金:50,000円(5%)

1. 現在のポートフォリオの価値を計算する: ポートフォリオ全体の価値は1,000,000円です。

2. 現在の資産配分を計算する: 各資産クラスの現在の配分は以下の通りです。

  • 株式:500,000円(50%)

  • 債券:200,000円(20%)

  • 不動産:150,000円(15%)

  • 金:100,000円(10%)

  • 現金:50,000円(5%)

3. 目標とする資産配分を計算する: 目標資産配分に基づき、各資産クラスの理想的な市場価値を計算します。

  • 株式:1,000,000円 × 40% = 400,000円

  • 債券:1,000,000円 × 30% = 300,000円

  • 不動産:1,000,000円 × 15% = 150,000円

  • 金:1,000,000円 × 10% = 100,000円

  • 現金:1,000,000円 × 5% = 50,000円

4. 必要な調整額を計算する: 現在の市場価値と目標とする市場価値の差を計算します。

  • 株式:500,000円 - 400,000円 = 100,000円(売却)

  • 債券:200,000円 - 300,000円 = -100,000円(購入)

  • 不動産:150,000円 - 150,000円 = 0円(変化なし)

  • 金:100,000円 - 100,000円 = 0円(変化なし)

  • 現金:50,000円 - 50,000円 = 0円(変化なし)

この例では、株式を100,000円売却し、その資金で債券を100,000円購入することで目標とする資産配分に戻すことができます。

実際のリバランス事例

以下は、実際のリバランス事例です。

事例1:市場の急激な変動後のリバランス

  • 2020年の市場の急落後、多くの投資家は株式の価値が大きく減少し、ポートフォリオの株式比率が目標よりも低下しました。このような場合、株式の追加購入を検討することがリバランスの一環となります。

事例2:定期的なリバランス

  • 毎年末にリバランスを行う投資家は、年末にポートフォリオの評価を行い、目標資産配分と現在の資産配分を比較します。市場の変動により、特定の資産クラスが増減している場合、売却と購入を行い、目標配分に戻します。

まとめ

リバランスは、資産配分を目標とする比率に維持するための重要な手法です。
定期的なリバランスやルールベースのリバランスを活用し、具体的な計算方法に基づいてリバランスを実施することで、リスクを管理し、資産を効果的に成長させることができます。具体的な事例を参考にしながら、リバランスの重要性と実践方法を理解し、安心できる未来を築きましょう。

次回の資産運用情報もお楽しみに!

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