熱情×愛情
母に向けて.
母には感謝している.
ただ,同意が貰えなかった,
それが悔しかった.
母は頭が硬い.だけど,私に一生懸命に.
向き合ってくれた.
熱意と愛情は凄く痛いくらい伝わった.
期待をどれだけ向けられただろうか.
私は多くの人にあった.
人は歳ではない,彼女はそう教えてくれた.
自信を持てる.彼女以上に人と出会い,人と話し,人と共感した.沢山の価値観を持ち多方面から物事を見る事ができた.
母の思うようになれなかっただろう.
母の口癖は「当たり前」「常識」「普通」.
本気でこの言葉は嫌いだった.
当たり前を疑った.
常識を疑った.
普通である事を疑った.
ただ最近は思う.
私の生きてきた世界では当たり前なんだ.
私の生きてきた世界では常識なんだ.
私の生きてきた世界では普通なんだ.
そう叫んでいた母が居た事を.
そして,私は理解を必死に求める,
理想の母を抱いていた事を知った.
未踏の地を切り開く,彼女を誰が責めようか.
勇気と愛情に満ちた,彼女を誰が責めようか.
「普通」であったらどれだけ彼女を楽に出来たか,そうは思わない.「普通」で無かったからこそ,良かった事を伝えよう.
彼女は誰よりも勇敢で強く生きた.
彼女は誰よりも自分を貫いた.
かっこよく,誇らしく,堂々とした
自慢の母だ.
私のように生きて欲しいとは思った事は無い.
ただ.
ただ.
気付いて欲しい.
誰もが魅力する世界は
とても,とても,近くにあると.
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