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公教育は変革の時を迎えているにも関わらず…

公立中学校の現場教師のリアルな想いが伝わればと思い、日々の悩みや葛藤、想いをぼやくシリーズ。

今日は、公立中学校の現場でどのような教師が浮いてくるか…
というちょっと現場を批判する皮肉っぽいリアルを紹介します。

きっとどの公立中学校でもよくある雰囲気だと思うので。

さて、みなさんの職員室はどのような先生が浮いてきますか?
こんな書き方をすると少し過激かもしれませんが、必ずいると思うんです。

独自路線を突っ走って浮いてしまう先生

って。

かく言う僕も現在は、

この浮いてしまう教員の一人

だと思っています。

以前は違いました。
周りに合わせておく方が楽だったので合わせていました。
が、今は「浮くこと」を目標としています。

最近、
公立中学校は絶対に変わらないといけない
という意識が強くあります。

このままいくと公立中学校は、
どんどんと統廃合し、
減らされていってしまうのではないか
と思うからです。
なぜ思うのかは、ここでは詳しく語りませんが、
確実に

公立中学校の存在意義が問い直される時代に突入している

のは間違いありません。

だから、僕がいつも考えていることは、

「もし、今働いている中学校が10年後に倒産してしまうとすれば?」
「もし、倒産と同時にリストラされるのだとすれば?」
「その時に、この学校を生き残らせるためには?」

このような

緊急事態の思考

をしています。
給料が無くなったり、首にされれば僕たちは生活出来ないわけですから。

これを教師本来の理想の言葉で言い換えると、

「10年後に子どもたちに必要とされる学校になっているのか?」

ということになりますが、僕たち教師は
この理想の言葉では動きが鈍くなります。

なぜか…

僕たち公立中学校教師(講師ではなく、正規の教員)は、

「どれだけ不景気でも大きく給料が減ることはありません。」
「どれだけ学校が減ってもリストラもありません。」
「退職金も出ます。」

もちろん逆に言えば、どれだけ頑張ってもお金は増えないし、部活動はボランティア精神だけで成り立っているし、やることは多すぎるんです。この状況があるのは分かった上で、あえてこういった表現になってしまいますが、

このあたりの複雑な気持ちは以下の記事に書いています。良ければ立ち寄ってください。

だから、今の公教育に余裕が無いことも分かっています。
僕も忙しさに忙殺されてしまうこともたくさんあります。
役割が多すぎて、何をメインにしたら良いのかもわかりません。
子どもたちのために日々全力になっている、ただそれだけです。

その状況は理解した上でも、
教師は実際この給料が減らない現状に
少し甘えている部分もあると思うんです。

「今までのルールはこうだったから」
「周りの中学校の状況もこうだから」
「周りと違うことをする必要はないだろう」

といった感じで、

「現状維持」志向
「同調」志向

が働きます。
新しいことをしなくて済むから。

このような雰囲気の中で、
新しいこと、今まで当たり前と思っていたことを変えよう
と提案すると、

「なんだこの変わり者の教員は…」
「俺たちをさらに大変にさせるきか…」

的な目線で煙たがられるわけです。

ただ、
今の現状維持のままあぐらをかいている公教育は
間違いなく衰退していきます。

本来、

公教育は未来に対して希望に満ち溢れたもの

であるはずなのに、

「こんな時代遅れの学校に通ったって何の役にもたたない」

ってなってしまいます。

もっともっと

「未来志向」
「今の子どもたち志向」

にならなくちゃならない。
そのためには、

今までの当たり前を疑い、
これから先を見据えて、
その時代にあった学校を作り上げていく

ことが必要になるんです。

・僕たち教師の指導のしやすさが先行して、子どもたちの成長のための指導になっていないことは無いですか?
・今やっている実践は今の子どもたちが、10年後に活躍できることを目指したものになっていますか?

そして、最後に

・そんなことを意見している一番情熱的な教師を煙たがっていませんか?

おそらく今公教育の世界に一番必要な教師は、

情熱的で
失敗を恐れず
チャレンジングな
ベンチャー気質の
教員

だと思います。


そんな教師が応援される雰囲気になってほしいな。

情熱ある教員が集まって、
試行錯誤しながら、
失敗も繰り返しながら、
成長していく公立中学校をつくる。


今の公立中学校をスタートアップ企業。
今の公立中学校はベンチャー企業。
ゼロ目線で一から作り直す。

そんな気持ちで、これからも教育に携わっていたい。
さあ、明日からもがんばるぞー!!

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