「授業」に対する教師の素直な気持ち…
「授業」という言葉の中にはいろいろな要素がある。
一般的には、下の3つの要素+αを考える人が多いかな。
① 授業の内容
・・・ 何を教えるかということ。中学校では学習指導要領に定め
れらている。これを読まない教師が多いが、これは読んで
おいた方が良い。とても分かりやすく教えなければいけな
いポイントが説明されている。
② 授業の方法
・・・ どう教えるかということ。学習指導要領にもヒントはある
が教師の授業観によるところが大きい。授業の方法は様々
ある。近年は「アクティブラーニング」という言葉が大き
な影響を与えているが、
・従来の教え込み型の授業
・反転学習
・ジグソー学習
・課題解決型(PBL)
・「問い」から始まる授業
あげればきりがない…。
③ 授業の評価
・・・ どうやって見とるかということ。学習指導要領には、「主
体的に学びに向かう態度」、「知識・技能」、「思考・判
断・表現」の3つの観点をみとるようにという指示があ
る。ただし、中学校現場においては、やはり定期テストや
高校受験が大きく影響していることも否めない。
④+αの部分
・・・授業には上の3つ以外にもいろんな隠れたものがある。
例えば、
・「聞く力」
⇒ただ単に先生の話を聞くのではなく、重要なポイント
をおさえたり、自分なりのことばで言い換えたりす
る力。
・「コミュニケーション力」
⇒仲間と一緒に議論し、相手の意見を受け入れたり、自
分の意見を伝えたりする力。
・「マナーや生活習慣」
⇒次の時間の持ち物を準備する。時間を守る。など
こういった授業には直接関係ないけど+αされている部分。
これを学校業界では「隠れたカリキュラム」と呼んだりして
いる。
あ~、自分で書いていても本当に複雑だ…
授業ってなんて複雑なんだ…
もっとシンプルに、もっと子どもたちに分かりやすく出来ないものか…
僕たち教師は、上で書いたことを全て考えながら来る日も来る日も50分の授業を作っている。そして、真面目な教師であればあるほど、このたった50分に全てを詰め込もうとする。勉強すればするほど、考えれば考えるほど、混乱してくる。でも、今話題の授業展開になるように、何とか考えて考えて実践。
結果……
子どもたちには何も残らないとても複雑な分かりにくい授業をしていることがほとんどだ。最悪の場合は、一生懸命考えた授業についてこない子どもたちに怒りの矛先を向けてしまう時だって…。
僕もずっとこうやって考え続きては失敗してきた。
はぁ~、本当に授業って難しい。
でも、一生懸命考えているのは事実。
試行錯誤をして、とりあえずチャレンジしていることも事実。
いつか、きっと花開く。
また、次の授業頑張ろう。
そうやって、いつも自分を鼓舞しながら生きている。