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しつけは三つだけでいい

ウサギ仙人(ウ仙)から子育てのことを伝授してもらっていた亀子であったが、

亀子「3歳となれば、しつけのことを考えないといけないと思うのですが・・・」

国民教育の父・森信三の三つのしつけ

ウ仙「戦前に国民教育の父と呼ばれていた森信三氏は『しつけは三つでいい』と言っておるんじゃよ」

亀子「えー!たったの三つですか?」

ウ仙「そうなんじゃよ」

①朝起きたら、自分から挨拶をすること
②名前を呼ばれたら「ハイ」と返事をすること
③靴を脱いだら揃える、席から立ったら椅子を入れること

亀子「たったこれだけですか?食事中のマナーとかよそのお家にお邪魔するときの作法とかはいらないのですか?」

ウ仙「森氏は『枝葉末節のしつけを除いて、この3つで十分』と言っておるんじゃよ」

亀子「しつけの断捨離もいいところですね」

ウ仙「この3つは、メジャーリーガーの大谷翔平や菊池雄星を生んだ花巻東高校が学校ぐるみで実施しているんじゃよ」

亀子「じゃスーパースターを生むしつけってことですかね」

ウ仙「実はこの3つにはそれぞれ狙いがあるんじゃよ」

亀子「狙い?」

自分から挨拶する子は主体性のある子

「ハイ」と返事ができるのは素直な子

靴を揃えたり、椅子を入れたりできるのはけじめのある子

亀子「それで③は一まとめにしてあるんですね」

ウ仙「しつけはあくまで、子どもの自立を促すための手段であって、最終目標は『主体性』『素直さ』『けじめをつける』ということなんじゃよ」

亀子「でも挨拶ひとつとっても、子どもにさせるのは結構難しいですよね?」

ウ仙「そこは先人の知恵を借りるんじゃよ」

亀子「先人?」

ウ仙「このブログでもよく登場するパナソニック創業者の松下幸之助じゃな」

亀子「経営の神様がどうされたんですか?」

ウ仙「娘さんの幸子さんがこう証言しておるんじゃ。」

父は朝、私が挨拶するまでしつこく『おはよう』と言ってきました

亀子「壮絶な松下家の朝ですね」

ウ仙「しかし大人になってから、朝の挨拶は自分からできるようになったそうじゃ」

亀子「さすが経営の神様ですね」

ウ仙「同じように『ハイ』と返事するまで、名前を呼び続けたそうじゃ」

亀子「条件反射になりそうです」

ウ仙「いずれにしても

親が率先して模範となる

ことが大事じゃ」

親は子の鑑

亀子「昔からそう言いますからね」

こうして亀子はレベルが上がった。
「しつけの三原則」を学んだ。(つづく)



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