子どもに身に付けさせるべきことNo.3
ウサギ仙人(ウ仙)から子どもに身に付けさせるべきことを伝授してもらっていた亀子であったが、
亀子「子どもに身に付けさせるべきことシリーズの続きを聞いてみたいんですが・・・」
親に感謝する
ウ仙「実は3つ目は親に感謝ができるということなんじゃよ」
亀子「親ガチャだから、感謝できるかどうかは親次第なのでは・・・」
ウ仙「もちろん親のほうも感謝されてしかるべき子育てをしないといかんがのぅ」
亀子「感謝されてしかるべき子育て?」
ウ仙「前にも話した思うんじゃが、子どもが親に求めるのは愛じゃからな」
亀子「赤ちゃん取り違えの話ですね」
親が子どもを愛していれば、勝手に感謝するようになる
ウ仙「親が子どもを愛しておったら、成長するにしたがって自ずと感謝するようになるんじゃよ」
亀子「うちの子は反抗してばっかりですが・・・」
ウ仙「このことをよく言ってたのが、故・野村克也監督じゃな」
亀子「またプロ野球の監督なんですね」
ウ仙「野村監督自身がプロ野球の世界で頑張っていこうと思ったのは『母を楽にさせたかったから』なんじゃよ」
亀子「お母さん思いなんですね」
ウ仙「メジャーにいる大谷翔平や現役の頃のイチローが私生活もすべて野球に捧げている話は有名じゃが、日本のプロ野球選手は試合が終わった飲みに行ったりする選手も多いんじゃよ」
亀子「とくに昔は多かったって聞きますね」
ウ仙「当時の南海にテスト生として入団した野村氏は入団一年目から二番手捕手になれるチャンスが巡ってきてな。毎日マメがつぶれて手の皮が堅くなるくらい素振りをしておったんじゃ」
亀子「すごい努力家ですね」
ウ仙「他の一軍の先輩たちが野村氏を飲みに誘っても断ってな。『おい野村よ。素振りするくらいでレギュラーになれるんなら、全員レギュラーになってしまうぞ』とバカにされたらしい」
亀子「プロの世界は厳しいですね」
ウ仙「しかし野村氏はそんな言葉に耳を貸さずに『早く母を楽にさせてやりたい』という一心で素振りを続け、世界初の捕手にして三冠王を達成するんじゃよ」
亀子「お母さんは幸せですね」
ウ仙「だから野村監督は自身の経験からも
『プロの世界で成功しようと思うなら、親に感謝できる人間でないといかん』
ということを選手たちによく説いていたのじゃ」
亀子「説得力ありますね」
ウ仙「わしも仕事でよく
大人に対して『親に感謝できているかどうか』をチェック
するんじゃよ」
亀子「どうやってするんですか?」
この2つの動画を見てもらって、自由に感想を書いてもらう
亀子「2つとも泣けてきますね」
ウ仙「それが正常な反応じゃな。ちなみにおぬしはどんな感想を持ったんじゃ?」
亀子「私もお父さんによくフグを食べに連れて行ってもらったことを思い出しました」
親に感謝できる人は自分の親との思い出を語る
親に感謝できない人は、この動画に対する批判を書く
ウ仙「親に感謝できない人は、客観的な感想になるな。しかも批判的な内容になってしまうんじゃ」
亀子「たとえばどんな内容ですか?」
ウ仙「『お父さんは愛の人』だったら『離婚するからお父さんに苦労をかけるんだ』とか、『母のサポーター』だったら『二階で介護するから階段上がるのが大変』とか突っ込みを入れる人が多いな」
亀子「鉄拳に失礼ですね」
親に感謝できない人は、自分の親との思い出を思い出したくない
ウ仙「親もいろんなタイプがいるから、仕方のないことなんじゃがな」
親に感謝ができないと社会人としての適性に欠けるところがある
亀子「衝撃の事実ですね」
ウ仙「だから親がどうこうではなく、親に感謝をするというのは大切なことなんじゃよ。少なくとも生んでもらったり、育ててもらったりという一面はあるからのぅ」
亀子「反抗されても、愛を持って育てたほうがいいんですね」
ウ仙「その方が、子どもが大きくなった時に社会に適応しやすいじゃよ」
こうして亀子はレベルが上がった。
鉄拳のパラパラ動画をいっぱい見ようと心に誓った。(つづく)
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