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シンガポールでSTAY@HOME 6月19日(月)通算1169日目 グリーン(DORSCON)127日目

シンガポールでは病気のリスクを示す指標であるDORSCONが鳥インフルエンザ等と同じ緑に変更され、公共交通機関ではマスクの着用義務が撤廃されました。以前の生活に戻ってきていることを日々実感していますが、WHOは収束宣言をしていません。当地での様子を引き続き記していますので、お付き合いいただけますと幸いです。
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6月19日(月)通算1169日目 グリーン(DORSCON)127日目

 今日は、小説家太宰治の誕生日であり、奇しくも彼の遺体が発見された日でもあるらしい。個人的に、太宰治のある作品を読んで情緒的に振り回される感覚を経験して以来、警戒するようになったが、読者の感情に根深く介入できる辺り、やはり文豪なのだとは思う。

 毎日文章を書くようになり約3年が経過したが、文章のジャンルとは関係なく、太宰治のようには書けないなと感じる。別の人間である以上当然ではあるものの、彼のように実感の籠った気持ちを乗せつつも伝わる文章に仕上げるというのは非常に難しいからだ。どちらか片方だけなら簡単で、気持ちを優先した独りよがりの文章、あるいは気持ちはそぎ落とした分かりやすい文章のいずれかに着地するだろう。ちなみに私は元がフリーペーパーのライターだったこともあり、感情があまり見えない仕上がりになりがちな気がしている。

 すごい文章を書く人という意味で尊敬しているが、同時に面白いエピソードが沢山ある人物だとも思っている。特に芥川龍之介の名前を書きまくる程のファンだったところは、結構好きだ。本人はきっと見られたくなかっただろうなと思うが、今でいう「推し」を持っていた普通の人間なのだなと親近感が湧く。今日くらいは、久々に彼に思いを馳せるのも良いかもしれない。


芥川龍之介の名前がノートの左端に何度も書かれている。※日本経済新聞より転載。

参考文献
日本経済新聞「太宰のノートや日記を一堂に 日本近代文学館」(2023年6月19日15時11分閲覧)
太宰治のノートや日記を一堂に 日本近代文学館 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

去年(2022年6月19日)の記事はこちら↓

一昨年(2021年6月19日)の記事はこちら↓

3年前(2020年6月19日)の記事はこちら↓

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。




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