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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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#ファーストフラッシュ

Darjeeling Britannia Tea(ダージリン ブリタニア ティー) ―廃盤になったと思われるダージリンのブレンドティー

Darjeeling Britannia Tea(ダージリン ブリタニア ティー) ―廃盤になったと思われるダージリンのブレンドティー

 結構前になるが、紅茶ブランドTWGのオンラインストアで「S$200(約20,000円)以上の購入で、小さなお茶缶をプレゼント!」というキャンペーンが実施されていた。ウェブサイトに掲載されている写真を見るに、まだ試していない紅茶のようだった。そこで、ここぞとばかりにちょっと二の足を踏みたくなる高価な茶葉を買い、その小さなお茶缶を入手した。今回はそうやって入手したDarjeeling Britann

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ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナルって、結局どこまで違うの?? 3つの時期を同じ農園で飲み比べてみた

ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナルって、結局どこまで違うの?? 3つの時期を同じ農園で飲み比べてみた

 今まで、ダージリンは色々なものを紹介してきた。ただ、個々に記事で取り上げただけで、3つのシーズンを全て1度に比較したことはない。今回は、改めて試すことで、個々の特性を再確認する。

 TWGで茶葉を探したところ、マーガレッツホープなら3つが揃うと分かった。ダージリンの多くはファーストフラッシュしかないもの、セカンドフラッシュだけのものなので、同じように試したい場合は注意して欲しい。
 また、テ

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Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツ ホープ エフティージーエフオーピー1) ―新年は華やかなダージリンで。

Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツ ホープ エフティージーエフオーピー1) ―新年は華やかなダージリンで。

 今更だが、マーガレッツホープ茶園のファーストフラッシュを紹介したい。この時期になってしまったのには、一応理由がある。

 先日、TWGでオータムナルの茶葉を試すことにした。できたらファーストフラッシュとセカンドフラッシュも揃っている農園のものを選びたいと考え、茶葉のリストを眺めるとマーガレッツホープだけが全種あったのだ。サロンでは試したが、茶葉としては紹介したことはない。時期外れだとは思ったが、

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オータムナルの到来! でもその前にファーストフラッシュとセカンドフラッシュを飲み比べてみた

オータムナルの到来! でもその前にファーストフラッシュとセカンドフラッシュを飲み比べてみた

はじめに

 結構前になるが、ダージリンの春摘みであるファーストフラッシュと、夏摘みのセカンドフラッシュを入手した。どちらも、同じ農園で2023年に収穫されたものだ。ちなみに、ダージリンの農園は40以上ある。比較するならできるだけ同じ条件が良いと考え、どちらもキャッスルトンという農園の茶葉にした。

比較方法

 キャッスルトン農園の茶葉は、葉のサイズが小さめの中国種がメインで、個人的に結構好みだ

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Darjeeling Sky Tea(ダージリン スカイ ティー) ―空の名を持つ春摘みと夏摘みのブレンドダージリン

Darjeeling Sky Tea(ダージリン スカイ ティー) ―空の名を持つ春摘みと夏摘みのブレンドダージリン

 先日Darjeeling Supreme Tea(ダージリン シュプリーム ティー)を紹介したが、まだ他にもTWGにダージリンは存在する。今回はその中から、Darjeeling Sky Teaを取り上げる。

 こちらのブレンドは結構新しいのか、2020年頃に購入したTWGが発売している様々な茶葉についてかかれた本に、名前も説明文も掲載されていない。ただ、公式ウェブサイトには載っており、こちらに

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Darjeeling Supreme(ダージリン シュプリーム) ―「最高」のダージリン。個人的には1.5フラッシュ。

Darjeeling Supreme(ダージリン シュプリーム) ―「最高」のダージリン。個人的には1.5フラッシュ。

 少し前に、紅茶ブランドTWGが販売しているダージリンと名の付く茶葉で、まだ試していないものがあることに気付いた。個々の農園の名前が付いたタイプは全て店で試したが、それ以外にもまだダージリンはあるらしい。今回はその1つであるDarjeeling Supremeを取り上げる。

 名前に「Supreme(最高)」と入っているだけあって、オンラインで注文したときから楽しみにしていた。公式の説明文による

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Phuguri FTGFOP1(ピュグリ エフティージーエフオーピー1)※2023年―花の香りとほろ苦さは春の味。

Phuguri FTGFOP1(ピュグリ エフティージーエフオーピー1)※2023年―花の香りとほろ苦さは春の味。

 紅茶ブランドTWGのティーサロンやウェブサイトによると、ダージリンの新茶であるファーストフラッシュが到着し始めているようだ。中には、まだ入荷待ちの物もあるようだが、もう少しすればそれらも届き始めるのだろう。今回は、最初に到着した茶葉の中でも気に入ったPhuguri FTGFOP1を紹介する。ちなみに、記憶違いでなければオーナーのお気に入りだと去年ティーサロンで耳にした覚えがある。

 袋を開ける

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Darjeeling Nouveau(2023)(ダージリンヌーボー (2023))―シンガポールにも春が来た。

Darjeeling Nouveau(2023)(ダージリンヌーボー (2023))―シンガポールにも春が来た。

 先日紅茶ブランドTWGのティーサロンに行くと、丁度数日前に入荷したばかりというダージリンのファーストフラッシュが棚に陳列されている。もう少し後かなと思っていただけに、嬉しい誤算だ。まだ先だと思っていたので、本当は違う茶葉を紹介するつもりで、記事を書いていた。しかし、もう春が来ているなら紹介する他ない。今回はDarjeeling Nouveau(2023)を取りあげる。

 蓋を開けると、大き目の

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紅茶の新茶到来! ーダージリンファーストフラッシュ3種を飲み比べてみた

紅茶の新茶到来! ーダージリンファーストフラッシュ3種を飲み比べてみた

 紅茶ブランドTWGで、ダージリンの新茶を先日購入した。こちらのDarjeeling First Flush Tea(ダージリン ファースト フラッシュ ティー)の感想は別途noteに掲載する予定だが、前々から2021年と2022年の新茶の飲み比べをやってみたいと思っていた。今回は2021年と2022年の限定販売版だけでなく、昨年の年末頃に購入したダージリンのファーストフラッシュGrand Dar

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Earl Grey Fortune Tea(アールグレイ フォーチュン ティー) ―天才と秀才のバディ

Earl Grey Fortune Tea(アールグレイ フォーチュン ティー) ―天才と秀才のバディ

 第7回で、ダージリンファーストフラッシュのDarjeeling Nouveau Teaを取り上げた。ただ、期間限定での販売の上に、売られ始めて既に半年が経過していることから、なかなか入手しにくい。今回は類似している訳ではないものの、同じようにファーストフラッシュを配合しているEarl Grey Fortuneを紹介する。

 柑橘系の甘みのあるアールグレイと、どっしりしたダージリンファーストフラ

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Darjeeling Nouveau Tea(ダージリン ヌーヴォー ティー) -毎年1回のお楽しみ

Darjeeling Nouveau Tea(ダージリン ヌーヴォー ティー) -毎年1回のお楽しみ

 これまで紅茶に香りを後から加えている、フレーバーティーを記事では扱ってきた。しかし今回は珍しく、シンプルな物を選択。紅茶のシャンパンとも呼ばれるダージリンの中でも、年に1度しか出回らない新茶を扱う。

 冬を経て、3~4月に摘むダージリンの新茶をファーストフラッシュと呼ぶらしい。Darjeeling Nouveau Teaは、その様を表す名前となっており、直訳すると「最近登場したダージリンティー

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