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Earl Grey Fortune Tea(アールグレイ フォーチュン ティー) ―天才と秀才のバディ

 第7回で、ダージリンファーストフラッシュのDarjeeling Nouveau Teaを取り上げた。ただ、期間限定での販売の上に、売られ始めて既に半年が経過していることから、なかなか入手しにくい。今回は類似している訳ではないものの、同じようにファーストフラッシュを配合しているEarl Grey Fortuneを紹介する。

 柑橘系の甘みのあるアールグレイと、どっしりしたダージリンファーストフラッシュが配合されている。香りは爽やかな印象になっており、ややアールグレイの方が優勢に感じられるかもしれない。
 口に運ぶと、柑橘系のベルガモットの香りとファーストフラッシュの青さが一丸となってやってくる。どちらも単体では個性的と言える茶葉のはずだが、主張し過ぎることなく互いを補完する関係にあり、非常に飲みやすい仕上がりと言えるだろう。生まれながらに個性を持ついわば天才のダージリンファーストフラッシュと、後から香りが付いた努力家といえるアールグレイは手を組むことで、バディのような関係になっているようだ。
 一緒に合わせるのは、何でも良いように思える。ただ、紅茶の個性が落ち着いているため、菓子や食事をメインにすることをおすすめする。最近だと、個人的にはピスタチオが入ったカスタード味の月餅や和風のツナサンドとのマリアージュを楽しんだ。恐らく、結構個性的な味にも沿う茶葉となっている。また、ファーストフラッシュの持つ緑茶のような青さは少し抑えめとなっているものの、抹茶系の菓子との親和性も高いため和菓子にも合うはずだ。
 今回紹介したEarl Grey Fortune Teaは、茶葉の量り売りだ。また、フルーツ系のグリーンティーであるParis-Singapore TeaとEarl Grey Fortune Tea が、100gずつ缶に入ったTalisman Tea Setも販売されているそうなので、ギフトにも良いかもしれない。

量り売りのEarl Grey Fortune Teaが入った袋。

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