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テレビを撤廃して7年目の振り返り

こんにちは。虐待サバイバーの明日葉 ありすです。
ここしばらく、ニュースサイトをチェックすることを止めていました。

実は我が家には、テレビが有りません。
厳密に言うと、プレステを通してYoutubeやNetflix、Amazon Prime Videoを見るためのモニターは置いてあります。

テレビを置かなくなった理由は、以下のような物です。
・受動的に情報を浴びる事が危険だと考えるようになった。
 これは、偏向的な報道、ミスリードを回避したかったからです。
・野次馬的な報道姿勢に辟易していた。
 ゴシップや自死のニュースで目立つ出来事です。

見聞きするものを自分で選べるのは快適では有りますし、テレビに取られる時間が減ったのは、我が家としては良い事です。が、“見たいものしか見ない傾向”に陥らないよう、注意しています。

自分を振り返ってみると、テレビから受動的に情報を得ていた時は、その報道内容がショッキングで有れば有るほど、直情的に「なんて酷い!」とか「信じられない!」「許せない!」と感じていた気がします。
ニュースキャスターの抑揚や番組構成も影響しているかも知れません。

文字で情報に触れるようになった事で、テレビを見ている時に比べると「文脈を理解する」というワンクッションが効果的なのか、直情的に感じることは減ったと思います。

ですが、昨今のニュースサイトですら、見るのが辛いと最近では感じます。
今日のヤフーニュースですが、餓死した5歳の男の子、ロッカーから赤ちゃんの遺体、ウクライナ侵攻、北核実験の疑いetc…

「そんなニュース、いつもの事じゃん」と麻痺してしまいそうで恐ろしいくらい、日々こういったニュースのタイトルで埋め尽くされています。

虐待のニュースが後をたたないのも、サバイバーの私としては心を摩耗させる原因になっています。文字で見るだけでも感情がザワつくのに、映像と音声で取り込んでいたら、更にメンタルが持たないだろうと思います。

過去の記事で触れたことですが、映像というメディアの特性上、どうしても凄惨な事件、事故、社会現象がエンターテインメント化している気がしてなりません。

そして、怪しいなんちゃら専門家やら、義憤であると声高に主張するコメンテーターが視聴者を煽り、真に受けた人達が脊髄反射をする。

もちろん、テレビを見ている人全てがそうでは無い筈ですが、そんな図式は多分、我が家がテレビを撤廃した7年前から変化がないのでは無いでしょうか。

エンターテインメントとリアルの区別が曖昧になり、特定の人を誹謗中傷し傷つけたり、時には死へ追い込んだり。
自分は蚊帳の外と言わんばかりに攻撃対象を見つければ断罪し、極端な自己責任論を押し付ける。

困っている人や困窮している人と、真摯に向き合わない政治に辟易している人達が、弱者を探し出して攻撃に転じるのは、誰かの責任という簡単な話ではなくて、国の体質が縮図としてメディアへ、一般市民へ伝播した結果なのではないでしょうか。

人の尊厳、命があまりにも軽く扱われるこれらの出来事は、歴史を少し見てみれば、今に始まった事では無いとは思います。
ですが、誰しもが発信できるようになった現在、情報の取り扱いには個人個人がしっかり考えなければならないのだと感じます。

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