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オンライン個展を開催します

こんにちは。現代美術家の石川佳奈です。
いつもは映像インスタレーションの作品を作っています。

オンライン個展開催の経緯

5月に北千住のBUoYというギャラリーで個展を計画しておりましたが、新型コロナウィルス感染拡大により延期をすることになりました。
そこで、今回はオンラインにて実験的に個展を開催いたします。
 連日状況は変わり、日々自分の考えも更新されていく中、今の問題意識や考えが腐ってしまう前に公開できたらと思った次第です。
私は最近のいろいろなニュースに感情を動かされるなかで、想像力はどんな人にとってもどんな場面においても必要だと強く感じるようになりました。「不要不急」という言葉で、ほとんどの文化施設は休館することとなりましたが(もちろん今は感染を抑えることが大切なのでやむを得ませんが)、このような時期だからこそ、未知のものと出会い、それをきっかけに会話したりすることがコロナ後の世界を生きていく上で重要になってくるのではないかと考え、オンラインでの展示を決めました。
 実際の空間で展開しようと思っていた新作を、 オンライン でどう表現できるのか分からない部分もありますが、普段リアルな空間に自分が求めていたことは何だったのか模索しながら準備しておりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

概要

石川佳奈「足並みそろうと全滅しちゃうので。」
日程:2020年5月1日(金) 〜 6日(水)会期中無休
会場:https://note.com/ashinami/n/n4e07df2505ea 
入場料:500円
企画: 石川佳奈  グラフィック・WEBデザイン西尾優
✳︎タイトルの「足並みそろうと全滅しちゃうので。」は雑草学者 稲垣栄洋氏の言葉より引用。

web: http://kanaishikawa.com 
instagram: https://www.instagram.com/kanaishikawa_practice

本作のコンセプト

私は、これまでインタビューや街中でのゲリラパフォーマンスの手法を用いて、個人の強迫観念や今の時代特有の身体感覚への違和感をきっかけにしたインスタレーションを展開してきました。

本展では、雑草と紙をモチーフに、表現するという行為についてをテーマにした新作映像インスタレーションを展示します。
多様性という言葉を聞く日は多くなりましたが、ある目標に向かって皆が一斉に進む時に、同調圧力のような形で大きな力が自分たちの内面に育まれ、色々なことが多様なふりをしたまま加速していっているような不安にかられることがあります。そんな中見かけた雑草学者の言葉を手がかりに、今回の作品に取り掛かりました。
私が一度も離れたことのない出身地・東京の街を背景にしたある種のパフォーマンス、子供たちとのワークショップ、かつて美術を教わった図工の先生へのインタビューなどを通して、この時代で表現活動(作品を作ることだけではなく、日常的な感情や発話も含めた広義の「表現」)をしていくことはどういうことなのか探ります。

経歴

石川佳奈 1988年東京都生まれ。東京都在住。女子美術大学工芸学科織コース卒業。 2018年「どう生きたら良いのか 分からない」と簡単に答えが見つからないことまでgoogleで検索してしまっている自分への違和感をきっかけに、山手線を一周しながら街の人に同じことをゲリラで問いかけた作品「どう生きたら良いのか(スペース)分からない」でSICF19グランプリ受賞。 インタビューや街中でのゲリラパフォーマンスの手法を用いながら、自身のプライベートで感じる強迫観念やこの時代特有の身体感覚への違和感をきっかけにしたインスタレーションを展開する。 近年の主な展覧会は「触りながら触られる」(スパイラル、東京、2019)、「SICF19」(スパイラル、東京、2018)、「ワンダーシード 2018」( トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2018)、「しんじてたものに凹 ( あな ) があいてた」(小金井アートスポット シャトー 2F、東京、2017)。

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