1分間スピーチ
「このハゲーー!」
ある日を境に、上記のことを小学校の高学年から中学1年生末期頃まで、地元の同級生達から言われ続けました。
正直苦痛でしたし、明らかにいじりと称した“いじめ”でした。
忘れもしない中学一年の頃は、人生の中でも最も暗くしんどいと感じた時代でした。
連続的に続くいじめはなかったものの、週1、2回程度は、いじめといじりのグレーゾーンでしっかりと嬲(なぶ)られた記憶が残っています。時折暴力と暴言を受けることもありました。
僕は体力が乏しく、陽キャグループにも属しておらず、咄嗟に何かを言えるようなタイプでもなかったのですが、何らかのお返しをしたいと考えていました。
そこで思いついたのが、クラスで順番に回ってくる朝の一分間スピーチを利用する方法でした。
タイトルは「将来ハゲる僕」にしました。
内容的には「僕は将来ハゲるので、植毛や薬物療法を検討しています云々〜」を色々な技術的な話題を話した覚えがあります。
発表する前に隣の席の人から「これ、本当に読むの?」と疑問を呈されましたが、僕の心は既に固まっており、「クラス中に一泡吹かせてやるぞ」という気持ちがありました。
内心笑いを取れると思いながら、自身の笑いを堪えつつ、スピーチをしたのですが、僕の想像以上にクラス全体が静まり返り、それはまるで「笑ってはいけない〇〇」を見ているようでした。
いつもは、嘲笑めいた笑みで声をかけてくるクラスの人達が、びっくりするくらい静かだったのはとてもよく覚えています。
担任の先生もコメントに困ったような様子を見せており、
「えーと、、、大丈夫です。心配するのは早いです。」とあっさりとしたコメントをしていました。
それ以降、「このハゲー」ということを一切言われなくなったのはとても印象的でしたし、歪んだ方法でしたが自分で状況を打開できたことは、当時の僕からすれば数少ない貴重な経験でした。
この時に「劣等感をあえて攻めに利用するという自虐ネタ」を会得したのですが、これは自ら自尊心を破壊する諸刃の剣だったのだと、ここ最近になってようやく実感ができました。
改めて自分の感情に焦点を当ててみると、自分は「怒り」を抱えているのだと感じます。
ただ静かな怒りを抱えているとはいえ、復讐する気は毛頭ないです。
現在は地元に居住していますが、当時の同級生達と交流したい思いは乏しいですし、地元の共同体への帰属意識も低く、貢献をしたい気持ちも全くないです。
感情はビーストなものなので、自分の怒りとは上手に付き合っていきたいです。今はこの力を自分のコンテンツ作りのエネルギーにしていきたいですね。
最後に余談ではありますが、現在の僕の髪の毛は思った以上に良いコンディションです。「ヤバいよヤバいよww」と言われた割には、持ち堪えており、縮毛矯正やパーマをかける余裕もまだあります(笑)
同級生から散々言われた悲惨な状況はどうやら回避できたようです😎
もし、サポートしたいと思っても、そのお金はここではない他の何かに使ってください。僕の方はサポートがなくともそれなりに生活できておりますので。