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【今週の1冊】2020年11月①『サイコパス二学ぶ成功法則 あなたの内なるサイコパスを目覚めさせる方法』ケヴィン・ダットン、アンディ・マグナブ(竹書房)

サイコパスというと、どんなイメージをもつだろうか?良心をもたない人、残虐性をもった人、猟奇殺人犯、狂った人、執行対象()….。いろいろあると思うが、とにかく平気でむごいことをするような人をイメージするだろう。

このようなイメージは必ずしも間違ってはいないだろうが、正確ではない。本書によればサイコパスとは、「冷酷」「恐怖心の欠如」「衝動性」「自信」「高い集中力」「重圧下での冷静さ」「精神的な強さ」「魅力」「カリスマ性」「共感度の低さ」「良心の欠如」といった特性をもった人のことをいう。こう見ると、実際にはサイコパスは必ずしも極悪人ではなさそうだし、なんならポジティブに働く特性も結構含まれているように思える。実はサイコパスは一般的なイメージよりも広い範囲の人を含んでおり、必ずしも悪人ばかりではないらしい。本書で挙げられている例を挙げると、脳神経外科医や企業のCEOなどの職業は、「重圧下での冷静さ」や「共感度の低さ」といった特性を備えていなければ務まらないという。外科医は執刀する際、CEOは重要な経営判断や社員をリストラする際にこうした特性がないとうまくできない。

本書ではまずサイコパスがどういうものなのか、「よいサイコパス」と「悪いサイコパス」の違いなどについて解説した後、よいサイコパスとして成功するための方法を教えてくれる。(実際はこうした性格特性は遺伝の影響が大きいため、もともと持っていない人はよいサイコパスの行動や考え方をまねていこうということだ)

本書には(とくにいつも周りの顔色をうかがってしまうような人にとって)目からうろこの情報が詰まっている。今回はそのなかでも、私が個人的に最もためになったと感じたものを以下で紹介する。

私たちは何か行動しようとするとき、不安や恥ずかしさから尻込みしてしまい一歩を踏み出せないことがしばしばある。こんなとき、サイコパスのように必要に応じてそういった感情を排除できたら…。

こんな時は、”こんなに気に病まなければ、どれだけできる?他の人がどう思うかなんて気にしなければ、どれだけできる?重要でも何でもないことだったら、どれだけできる?”と自問するといい。本書の中ではこれらは難しい役割を与えられてストレスを感じているときにその感情を排除するためのものだが、他にも冷静さや積極性を発揮したいあらゆる場面で使えると思う。

上でも述べたように、本書からはサイコパスのように感情を操って成功するための方法を学ぶことが出来る。いつも成功したい、周りを気にしすぎて行動できない自分を変えたいといった人におすすめである。


 

 

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