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【今週の1冊】2020年12月①『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』ブライアン・R・リトル著 児島修訳(大和書房)
自分はどんな性格の人間か?その性格は自分にとってより良い人生を生きるためにどのように活かしていけるのか?本書ではこれらのことについて、パーソナリティ心理学で有名な心理学者が科学的な視点で解説している。 巷にあふれる性格診断はほとんどがエンタメであり、基本的に科学的根拠に基づいたものはほぼない。そんな中で、本書が解説しているビッグファイブテストは、心理学的にある程度の信頼性があり、自己分析に有効な性格診断と言えるだろう。 ビッグファイブテストとは、具体的には誠実性、協調性、
【今週の1冊】2020年11月②『アリエリー教授の「行動経済学」入門』ダン・アリエリー著 NHK白熱教室制作チーム訳(ハヤカワノンフィクション文庫)
「行動経済学」という学問分野をご存じだろうか? 行動経済学とは、簡単にいうと経済学×心理学の学問であると言える。経済学で想定しているのは合理的な人間である。しかし現実には、人間はしばしば非合理的な行動をとることも多い。そこで心理学の観点も含め、非合理性な人間の行動を考えるのが行動経済学だ。人間について考えるときに不可欠な学問分野と言えるだろう。 本書では、「予想通りに不合理」で有名なアリエリー教授による行動経済学の講義を学生との対話形式で読むことが出来る。講義といっても、
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【今週の1冊】2020年11月①『サイコパス二学ぶ成功法則 あなたの内なるサイコパスを目覚めさせる方法』ケヴィン・ダットン、アンディ・マグナブ(竹書房)
サイコパスというと、どんなイメージをもつだろうか?良心をもたない人、残虐性をもった人、猟奇殺人犯、狂った人、執行対象()….。いろいろあると思うが、とにかく平気でむごいことをするような人をイメージするだろう。 このようなイメージは必ずしも間違ってはいないだろうが、正確ではない。本書によればサイコパスとは、「冷酷」「恐怖心の欠如」「衝動性」「自信」「高い集中力」「重圧下での冷静さ」「精神的な強さ」「魅力」「カリスマ性」「共感度の低さ」「良心の欠如」といった特性をもった人のこと