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#8 2021年夏、エトワール凱旋門へ行ってみたら、壮大なアート作品の制作中だった話(2021年フランス・パリ旅)

2021年夏、緊急事態宣言中にフランス・パリへ旅行した旅日記を何回かに分けて記しています。

前回は「ルーブル美術館へ訪ねてみた」話をしました。
今回のテーマはエトワール凱旋門。通称、凱旋門と呼ばれている、パリのランドマークについてです。
「凱旋門とシャンゼリゼ通りを訪ねてみた話」を写真付きでお届けしていきます。

凱旋門は最初は少しガッカリする始まりだったのですが、記事のタイトルにもある通り、当時は壮大なアート作品の制作過程だったのでした。記事の後半で併せて紹介できればと思います。

美術館に入り浸りをメインにしながら、パリの主要ランドマークも散策する

私は「パリ ミュージアム パス」を使って、「ルーブル美術館」「オルセー美術館」に2日間ほど入り浸ってました。
午前午後に分けてそれぞれ3時間くらいとって作品鑑賞をしていたのですが、さすがにそれだけで日中を過ごすのはもったいない。

夕方からは「エトワール凱旋門」を見ておきたいと思い、バスを使って移動したのでした。

あの「凱旋門」へ行ってみる

凱旋門へはGoogleマップを頼りに、バスを使いました。凱旋門の前にある大きなラウンドアバウトのそばにあるバス停に到着。

いよいよ、学生時代の教科書やパリの観光写真でよく出てきていた「エトワール凱旋門」とご対面です。

横断歩道の青信号の合間に撮影。みんな限られた時間で記念写真撮りたいよね…!

「この目で見る機会が訪れるとは…!やっぱり海外に出てきて良かった…!」
ルーブル美術館と同様、現地に到着してちょっと感慨深くなっている自分がいました。

工事用クレーンにガッカリする

せっかく凱旋門に来たので、せっかくなので門の上にも登ってみたい!
そう思って近づいてみると、なにか通路の歩行が制限されていたのです。

なんと、工事用クレーンが稼働しており、工事用資材が周囲に置かれていたのです。

なんか大掛かりな工事してる様子。長年立っているのに、補強工事?

「あの凱旋門が自分の目で確かめられないなんて」
「外壁に異常なんてなさそうなのになぜ?」
「ただでさえヨーロッパ旅行は日数が必要で、さらに海外旅行がほぼできない状況で準備して来たのに…」

完全に美観を損なっているとしか言いようがない・・・。

ちょっと残念な思いを持ちつつも、最寄りの地下通路へ降りた後、地下入口から入ることにしました。

予約は特に必要なく、空いていれば入れる形でした。事前予約なしで、パリミュージアムパスで入場することができました。
運良く空いていて良かった。

階段をひたすら登る

凱旋門は地下に入口があり、入口通過後に階段で上まで登るかたちです。健脚がモノを言う展開。狭いらせん階段をひたすら上がっていきます。

この階段を十何周もするのです…!

自分が何周したかわからない。体力との勝負です。

私より先に登っている人、私の後を追って登っている人の足音だけが聞こえる空間。なにかRPGゲームをプレイしている感覚になります。

足音に怖い思いはまったくなくて、「お互い自分の体力を使って登る仲間」という感覚がありました。照明もついているので、怖い感情はまったくありませんでした。、登りきったあとの達成感は他の観光客も同じだったんじゃないかな。

エトワール凱旋門は、想像以上に高さがあることを実感したひとときでした。

3周したところ。
高所恐怖症の方は下を見ないほうが良いです

エトワール凱旋門からパリ市内を一望

エトワール凱旋門の屋上まで登り、内部では凱旋門の歴史やゆかりの人物の紹介、展示がありました。
その後外へでる通路を通り、市街地を一望してみました。

展望エリアは、ほとんどがフランス人、少しEU圏の観光客ばかりで、ごった返すこともなく、写真撮影もマナーよく回っていました。

エッフェル塔が近くで見える…!

凱旋門から見えるエッフェル塔

パリの高層ビルが立っている新市街エリアも一望できる!

凱旋門からパリの都市再開発地区「ラ・デファンス」を見る

やっぱり良いな、パリ。
やっぱり良いな、シャンゼリゼ通り。

シャンゼリゼ通りの1枚。
工事の影響で、赤いパイプが邪魔・・・と当時は思っていた。

凱旋門に来てよかった。

シャンゼリゼ通りを散策してみる

凱旋門からの眺望を楽しんでいたら、あっという間に夜に。
シャンゼリゼ通りを街ぶらしていると、興味を引き立てるお店や風景がたくさんありました。写真でどうぞ。

1899年創業の老舗カフェ「Le Fouquet's」
Dior Paris Champs-Elysées
Nikeの体験型ストア「House of Innovation PAR/002」
映画館「Cinema Balzac」

後日談: 日本帰国後、凱旋門は工事じゃなかったことを知る

私は工事だと思い込んでいた凱旋門は、日本帰国後にフランスのニュースをたまたま見ていたら、あの凱旋門についての記事が出てきたのでした。

工事ではなく、実は壮大なアートの取り組みがなされている最中であったことを知ります。

凱旋門を布で包もうとしていた!?
私は驚きを隠せませんでした。

布で包むための基礎として、門を損傷を与えないよう、骨組みを組んだりしていたことを知ったのでした。

2021年9月、パリのエトワール凱旋門が布で覆われると、周囲は人々の歓声に包まれました。現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードが出会い、創造活動の一歩を踏み出したパリで1961年に構想し、悲願の夢でもあったプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」が現実のものとなった瞬間でした。

クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門" 日本語企画展サイトより引用

構想から60年。
包まれた凱旋門−−−。本当に多数のステークホルダーを説得してまでも、布で覆いたい。その気概には驚くばかりです。

ただ観光しようとしていたものの、改めて、アートと繋がっていることを実感したのでした。


エトワール凱旋門の話をお送りしました。

次回はアートシリーズとして、パリ市内から約1時間の郊外まで足を伸ばし「ヴェルサイユ宮殿」へ行ってきた話をしたいと思います。
また次回の記事でお会いしましょう。


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