僕の足:イギリスで買ったチャーチのコンビ【Church's 】
イギリスで買ったチャーチ
チャーチがプラダ傘下となる頃、商品が入れ替えになるとかなんとかで伊勢丹ではチャーチのセールをやっていて、近くの修理店で働いていた僕は、毎日のように昼休みになると物色しに行っていた。確か3万円台からあって、
チェットウィンド濃茶、ディプロマット黒、などなど、5、6足購入したが、たくさん履いた後に、例によって分解してしまったらしく、手元に残っていない。
今、僕が持っているチャーチは一足だけで、二回目のイギリス旅行で買ったものだけだ。今回はその靴の話。
ファクトリーショップ店内に入ると、右側にラックが並べられており、沢山の靴が整然と並んでいる様に圧倒され、写真を撮ることを忘れてしまったようで、店内の写真は一枚もない。日本人のお客さんがちらほらいた。
この時は正直、気になる靴があまりなかったので、買わないで帰ってしまおうかと思っていたその時に、パッと目に留まった一足があった。キャンバス地とレザーのコンビ。
キャンバスとレザーのコンビがずっと欲しかった
少し話は逸れるが、それ以前から、エドワードグリーンのマルヴァーン(ラスト202)の、キャンバスとレザーのコンビが気になっていた。そもそも僕は、30年以上前(ここ大事)のマルヴァーンの、チェスナットアンティークは心の底からかっこいいと思うし、革の質感や風合いが良く、厚みもあってもちもちしていて、色味も、何もかも本当に良かった。結果、過去に3足買ってもいる(例によってたくさん履いた後に全部分解した)。
それでマルヴァーンのコンビも履きたいと思っていたが、素材が変わると、不思議と印象も変わるもので、購入には至らなかった。という過去がある。
自分のイメージとしては、キャンバス地を使うなら、カジュアルな雰囲気、具体的には外羽根で、デザインもダイナミックで、例えばつま先のメダリオンの穴が程よく大きめだったりとか(加減重要)、そんな感じのがあればいいなと思っていた。
そして、目に留まったのが、これ。
これこれ。外羽根で、ロングウイング。このギザギザの粗さもナイス。しかも焦げ茶。かっこいい。
やはりというべきか、右足のほうにインクの染みがあるのはご愛敬(詳しくは過去の記事「靴を修理する僕の足:Ducker & Son」をご参照ください)
チャーチを修理した
購入してから20年近く経っていて、必要はなかったけれども、十数年前に一度オールソールした。なぜかというと、ドイツのKILGER社のソールを試してみたかったから。オークバーグと言えばJR(ジョーレンデンバッハ)かベーカーと相場が決まっている中でKILGERの存在を知って、気になっていた。とてもしっかりした履き心地で安定感がある。チャーチのイメージにも合う。
そしてつま先メタルは、イギリスのBLAKEY'Sのもの。鋳造でとにかく持ちがいい。色々試した中ではこれがダントツ。
つま先メタルも色々ある中、なぜこのBLAKEY'Sのものを取り付けたかというと、イギリス旅行で訪れたノーザンプトンシューミュージアムで、BLAKEY'Sが展示されていたのが記憶に残っていたからだ。写真も撮ってあったので、載せておく。
ヴィンテージスティールでもなく、トライアンフでもなく、なぜこれを選んだのかというと、これが合うかな?と思ったから。うん、いいね。かわいいね。
お気に入りのチャーチを履いて、ご満悦の僕の足。
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