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留学生の住宅事情①

Syracuseで私が住んでいるのは、アパートメントコンプレックスと呼ばれる集合住宅です。見た目はとても大きな一軒家で、内部はすべて1ベッドルーム、1バスのそれぞれが独立した部屋。玄関と廊下、地下にある洗濯場だけが共有で、それ以外はすべて個別。すべての部屋にリビング、ベッドルーム、ダイニングキッチン、バスルームがついています。
 
この物件を選んだ理由は、内部の部屋がすべて1ベッドルーム=ルームメイトなし、だったから。他の物件は2~5ベッドルームという部屋があることも珍しくありません。でも、同居人がいない=一人暮らしならアパート全体も静かだろうし、そんな住環境を選ぶ人はそれなりに大人で落ち着いた人だろう。。。と想像を働かせたからでした。勉強が最大の目的だし、静かな環境で集中したいもんね。
 
これが正解でした!同じアパート内に住んでいるのはほぼ大学院生で、年齢もキャリアも重ねているから礼儀も態度もしっかりした人ばかり。夜ともなれば「みんな生きてる?」と思うほど、とても静かになります。近所には2-3人でシェアする部屋が多い学生向けアパート(同様に大きな一軒家を改造したようなスタイルや、日本のマンションタイプも)がたくさんありますが、大学生が多いこともあって夜な夜なあちこちから「きゃっきゃっ」と楽しそうな歓声が。週末ともなれば、昼間から不必要なほどの大音量で音楽が流れ、半裸?の男女がパーティーを繰り広げています。

私のアパート。メンテナンスもよくされていて、とても気に入っています。Uberのdriverには「あのwhitehouse」と説明しています笑



私が通うSyracuse大学では、大学院生はoff campus(キャンパス外)で自分で家探しをしなければなりません。土地勘もない場所で、1年間過ごす居心地の良い落ち着き先を見つけなければ。と考え、以下の条件で部屋を探すことにしました。

① キャンパス(自分が通う大学院)から徒歩10分前後。Syracuseは豪雪地帯、冬は極寒の環境下で通学することになります。大きな学生向けアパートはシャトルバスを備えているところも多いですが、それがなくても何かとキャンパスに行く頻度は多いと考え、苦痛でない距離にこだわりました。
② 安全。これ絶対!静けさも重要ですが、夜に徒歩で帰宅することなども考慮して、寂しすぎないような環境を選びました。
③ 1B1B(1ベッドルーム1バス)。ルームメイトを持たず、一人で住むことを選びました。そして、私はお風呂が大好きなのでバスタブも絶対!
④ 家具付き(furnished)。留学期間が1年なので、新たに家具や家電を買いそろえる手間やコストは省きたく、家具付き物件で探しました。物件によりますが、furnishedの場合は冷蔵庫、電子レンジといった基本的な家電(洗濯機はアパート内で共同使用)や、ベッド、ソファ、照明といった家具がついている場合が多いです。
 
アメリカ人の友人らに家探しのアドバイスを求めたとき、みなが口をそろえて強調したのは「interactionが増える環境にしろ」でした。Syracuseには日本のマンションに相当する高層の学生用アパートもあり、館内にはディスポーザーやジムなど最新設備も備わる物件も多数あります。ですが、それだと隣近所の人間関係はそれなりに希薄になり、日本と住む環境もあまり変わりません。友人らは、せっかく留学のために米国にいるのだから、他の住人らと接触する機会が多い住環境で人間関係を広げたほうがいい。。というのです。留学の目的もまさにそれ!だったし、せっかくなら日本にはない住環境で暮らしたかったので、私も迷わず従いました。でもこのアドバイス、日本ではきっと、最初には出てこないですよね。ありがたいなあ!と思いました。
 
部屋は大学が紹介してくれるウエブサイトのほか、地元の不動産やさんのサイトで探します。画像や条件を見て、気になる物件があれば連絡し、詳細な図面を送ってもらい、タイミングを合わせてFacetimeなどで内見もさせてもらいました。大家さんのキャラとも合いそうだなと思い、最終的に今の物件に決めたのは渡米1か月半ほど前。家が決まれば荷物を発送する住所がわかり、必要なものをそろえることができるので、ようやくホッとしたのを覚えています。この物件は、水道、電気、ガスやwifiなどがすべて家賃に含まれており、自分で新たに手続きする必要がなかったのも決め手でした。新生活立ち上げにあたり、省ける手間はできるだけ省きたかったのです。
 
私のアパートは大家さんの趣味もあり、白、グレーを基調にとてもシンプルでモダンなインテリアが素敵です。バスルームも含めてすべての部屋に窓があり、とても明るいのも気に入っています。そして、小さなバルコニーもついています。課題図書を読んだり、SNSを更新したり、または単にお茶を飲みながら夕日を眺めたり。。。このバルコニーで過ごす時間がとても気に入っています!Syracuseは冬が長いので、外で過ごす時間はとても限られるのですが。。
 

リビングルーム。ソファや机、照明はもともとついていたものです。


お気に入りのバルコニー。ここで夕陽を眺めながら、のんびりする時間が好きです。


帰りたいと思える「自分の城」はとても重要です。良い「お城」が見つかるようお祈りしてます!

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