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コロナを克服した世界ではこんな会話が生まれるかもしれない・・・

 中学生と思われる年頃の娘がリビングのソファでくつろいでいる。どうやら両耳にイヤホンをしてウォークマンで音楽を聴いているようだ。その様子をすぐ隣でじっと見つめていた母親が聴き終えたとみて話しかける。
「聴き比べてみてどうだった?」
「う〜ん、やっぱり新しい方が色んな新しい音が加わっていて、ライブを重ねる度にバージョンアップされているんだなって思う」
「そう。他にもなにか気がつかない?  例えば、曲が終わった後とか?」
「曲が終わったあと?」と、それを聞いた娘はボタンを長押して早送りで曲の終盤まで時間表示を進める。そこにはどんな違いがあるのか見当がつかないような顔で再び聴いてみた。

「……あっ! 言われてみれば最初のライブは終わったあと拍手だけで声援がないじゃん!」

「気がついた? あんたがまだ生まれたばかりの頃、この時はライブをやるってなったら色々と制限があって大変だったんだから」

※ ※ ※

これは最初はツイッターで「#140字小説」というハッシュタグをみて思いついたネタなのですが・・・、

ちょっと140字ではあまりにも文字制限があり過ぎて一応、完成はしたけど首を傾げるものだったのでこちらで少し加筆をして上げようと思った次第です 笑

文字制限なくなったからといって、クリティが上がったわけでもないのですが当初はこんな感じで出来たものをあとから必死で制限以内に収めたので元の文章と一緒に記録しておくと共に今年の願いも書こうと思います。

去年の12月にはスポーツの試合やライブイベントで会場のキャパシティ一杯まで入れた催しものもあったみたいですね。

わたくしも俳優活動をしていたので演劇、音楽などエンタメ業界には人一倍の思いれがありますのでこの進歩は大きいと拍手を送りたい気分になりました。

と、なると次はいよいよ声を出す、声援が許されることを期待してしまうのですが、どうやら新年早々の感染再拡大をみて現実はそう上手くいかないと痛感しました。

しかしどのくらいの時間はかかるのかまだ見通せなくても、いつかまた声援もOKとなりコロナを克服する時がやって来るのは間違いないはずです。

その後に、そのコロナ禍の生活がどんなもんだったのかよく知らない世代とそれを嫌というほど経験した人との間でこんな会話が生まれる日も来るんじゃないかと想像して、この短い小説を書きました。

コロナ前のライヴ音源を聴いたり、映像を観るとほんとにみんなが自由に声援を送っている、マスクもしていないさまが映し出されるので今はそれは出来ないと思うと胸が痛くなります。

そして、このコロナ禍で行われたライブというのも映像で、音声で残っているものもあることでしょう。

いつかその映像を観て、この頃は大変だったね〜と笑い話にできる日が来ることを願います🙏

では、今年もよろしくお願いします!


このように小説も書いているのですが「音楽・ライブ」を題材にした本格的な短編小説はこちら。コロナ前はこんな風に楽しんでいたな〜とリアルな描写がたくさんあると思うので同じ趣味の人は楽しめると思います😄


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