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自転車旅:アジア

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#中央アジア

閉ざされているがゆえによそ者をまっすぐな目で見つめてくれるトルクメニスタンの人々

閉ざされているがゆえによそ者をまっすぐな目で見つめてくれるトルクメニスタンの人々

旧ソ連のイスラム圏、中央アジアへ。

一般に中央アジアとは、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの5ヶ国を指す。
アジアの西端に位置していて全然中央じゃないのだが、シルクロードで栄えた時代なんかは、ヨーロッパから見て中国やインドが東でこの辺がアジアの中央とみなされたのかもしれない。

「-stan」は「~の国、土地」を意味するペルシャ語。
アフガニスタンもペルシャ

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中央アジアの辺境タジキスタンで日本語を学ぶ学生たちとの交流

中央アジアの辺境タジキスタンで日本語を学ぶ学生たちとの交流

山国タジキスタンへ。

ヒマラヤから連なるアジアの大山脈の西端に位置する。
国土の半分が標高3000m以上あり、7000m級の高峰を4つ有する。

環境が変わると、人の気質もガラリと変わる。

村を通るたびに子供たちが興奮して集まってくる。
人気のないところで休憩していても、すぐに子供たちがワーワーやって来て、ひとりにさせてくれない。

他の中央アジア諸国の言語がトルコ語系であるのに対して、タジク

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川の向こうに見えたアフガニスタン

川の向こうに見えたアフガニスタン

走行中に子供たちと出くわすと、子供たちはまたワーワー騒いで、すれ違いざまにハイタッチしたがる。
ハイタッチの瞬間、すかさずリンゴを手渡してくれた子がいた。

天使すぎる子供たち。

大移動。

逆方向だったら過ぎ去るのを待てばいいだけなんだけど、同じ進行方向なのでこの子たちの中に突入して追い越さなきゃならない。

突然の雨。
雨宿りしてたらまた集まってくる。

「フォト! フォト!」と撮られたがる

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パミール高原、天近くむき出しの自然の中でも強かに生きる遊牧民たち

パミール高原、天近くむき出しの自然の中でも強かに生きる遊牧民たち

アフガニスタン、中国、キルギスと接するタジキスタン東部のパミール高原へ。

「パミール」はタジク語で「世界の屋根」。
7000m級の高峰が連なる。

村に近づくと、やっぱり子供たちが駆け寄ってくる。

パミール人はタジク人と同じくイラン系アーリア人だが、タジク語とは異なる言語を話す。

「これは何?」と聞いたら「パミールギターだ」と。

村には「Home Stay」と呼ばれる宿があり、食事付きで泊

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キルギスで食べてみたレアなあれこれ

キルギスで食べてみたレアなあれこれ

標高4336m。
タジキスタンとキルギスの国境。

中央アジアの国境には2km前後の緩衝地帯があることが多いが、ここの緩衝地帯はなんと20kmにおよぶ。
どこの国でもない誰のものでもない、20kmの空白地帯。

No Man's Land。

もし、ここで通りすがりの旅人を殺したら誰に裁かれるのだろう?

あら。

誰のものでもない緩衝地帯で天からの恵み。
腹はボヨンボヨンだから、背中から切り裂い

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シルクロードで栄えたオアシス都市、イスラム建築が輝くウズベキスタン

シルクロードで栄えたオアシス都市、イスラム建築が輝くウズベキスタン

シルクロードの代名詞ともいえるウズベキスタン。
古代より交易地として栄えたオアシス都市群が今も生きている。

サマルカンド。

どっしりとした風格、それでいて緻密で、均整のとれた美しさ。
通るたびに足を止め、みとれてしまう。

紀元前からの歴史を持つ古都だが、建築物は8世紀のイスラム化以降のもの。
13世紀にモンゴルによって破壊されたが、ティムール帝国の都となって復興し、モスクやミナレット、神学校

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カザフスタン、生命の危険を感じるほどの極寒地で旅して生きる喜びをかみしめる

カザフスタン、生命の危険を感じるほどの極寒地で旅して生きる喜びをかみしめる

日本の7.2倍、世界9位の国土面積を持つカザフスタン。

このカザフスタンを含む中央アジアすべての国と、ウクライナ、ベラルーシ、アゼルバイジャン、バルト三国、ジョージア、アルメニア、モルドバなどもソ連というひとつの国の領土だったのだから、その巨大さは異常だった。

世界最大の内陸国だが、カスピ海に面しており、資源に恵まれている。
石油や天然ガスよりは鉱物が豊富で、特にウランは世界一の産出量を誇る。

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世界の貨幣:中央アジア~南アジア

世界の貨幣:中央アジア~南アジア

カザフスタンテンゲ。

ウズベキスタンスム。

キルギスソム。

タジキスタンソモニ。

トルクメニスタンマナト。

イランリヤル。

パキスタンルピー。

インドルピー。

ネパールルピー。

スリランカルピー。