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【感想】同志少女よ、敵を撃て
同じ敵に立ち向かう仲間のことを、作中で「同志」と呼んでいる。独ソ戦争の最中、ソ連軍の主人公にとっての敵はドイツ兵であり、撃つべきはドイツ人だった。けれど彼女が最後に撃ったのはドイツ人ではなく……
戦う動機と手段、それらに対する「敵」をことあるごとに考えさせられる、少女セラフィマが立ち向かう独ソ戦争のお話。筆者は独ソ戦争体験者ではない(たぶん)。当作品で初めて賞を受賞し、本を出版した新人作家で
【感想メモ】蜆(梅崎春生)
戦後日本のお話なのにこれまたどうして共感できてしまうのでした。青空文庫にて公開されている梅崎春生「蜆」読了です。
ソシャゲで他のユーザーにコメントを表示できる機能ってよくあるじゃないですか。最初は「よろしくお願いします!」とか書いてあるあれ。キャラへの愛を語ったりゲームシステムへの戸惑いや文句を言ったりするあれ。とあるソシャゲのランダムで表示されるそれに、青空文庫で読める短編ってので数作品お
【感想メモ】絶園のテンペスト
私がシェイクスピアを知りシェイクスピア作品を読むようになったきっかけ。当時は読んだことのない世界観と展開だったのでいろいろと衝撃的だった覚えがある。
noteには私の「好き」を書き溜めておこうかなと思っていて、ともなるとハムレットを外すわけにはいかないしそうなると絶園のテンペストを外すわけにもいかないのであった。いやね、最近何かに夢中になるとか感動するとかってのがめっきりなくなったので感性が