打てなくなったら書いて、書けなくなったら言葉にして
時間は進むか
6万円の時計を修理に持って行った。すると半額出せば直せると言われた。そこで私は口を閉じた。
10年に近い時を共に過ごした。この先も、一緒に歩くと思っていた。私の時間を左手首で刻んでくれると思っていた。けれどある日突然止まってしまった日に貴方が出てきたから。
もう、さよならかなと思った。
大切に10月12日のまま仕舞っておきましょう。半額出せば直せるとか直してもらえばいいと、誰かは言うでしょう。でも時はそこで止まってしまったから、いい加減私も歩き出さなけれ