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#1)Powerless Structures, Fig. 101:エルムグリーン&ドラッグセット(Fourth Plinth-2012)

Powerless Structures, Fig. 101(無力な構造-図101)-Elmgreen & Dragset
それは、彼の揺り木馬にまたがる少年の彫刻だ。青銅でキャストされている。

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トラファルガー広場の第四の台座に置かれた子供は、ローマのヒーローの地位に昇格するが、ただ、その子供には、記念すべき歴史(経歴)がない。そこに、あるのは、希望する未来だけ・・・
(註)経緯:この第四の台座には、ウィリアム4世の騎馬像が設置される。・・・・はずだった、しかし、資金不足により実現されず、何もないままだった。
それも、150年以上もだ。そして、この現代美術のプロジェクトへつながった経緯がある。
Elmgreen & Dragset Powerless Structures, Fig 101(Fourth Plinth-2012)

エルムグリーンとドラッグセット-「私たちは、勝利や敗北の話題を扱うのではなく、成長する日々の戦いを称える公共の彫刻を作りたかった」この作品は、幼少期のはかないヒロイズムと未来の世代の希望を称賛していると共に、その逆説の境界を往来しているかのようにも見える。
このコンテンツのポイントの1つは、この彫刻がデジタルメディアと相互作用するという事だろう。
通行人がスマートフォンを彫刻に向けると、彫刻の回転3Dバージョンを見ることが可能だ。それには、Android & iPhoneでアプリ(Aurasma)をインストールする必要があったが、スマートフォンで現実世界からバーチャルな芸術的なオブジェクトを転送する方法が、ここに実現されている。そして、アプリ・ユーザーは、この画像独自の3D投影をデータベースに追加できるという事だ。

作者のエルムグリーン&ドラッグセット(Elmgreen & Dragset):現代美術アーティスト
マイケル・エルムグリーン(Michael Elmgreen,1961- Born in Denmark)
インガー・ドラッグセット(Ingar Dragset,1969- Born in Norway)
Working in Germany since 1995

(追記)Elmgreen & Dragsetの作品の理念は、次回に続きます。


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