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エド・ルシェの作品は良きアメリカの定義づけ?

エド・ルシェ(エドワード・ルシェ、Edward Ruscha, 1937- US)
コンセプチュアル・アーティスト。
1960年以降-、言葉と広告媒体のイメージを用い、コンセプチュアル・アートとして、絵画、写真、版画、映画などの制作で著名だ。
エド・ルシェは、広告媒体のイメージ(商品ラベル等)を利用するため、ポップ・アートのエリアに入れられるのだが、本人は否定する・・。

略歴-Edward Ruscha
1937年、ネブラスカ州のオマハに生まれ。
1956-1960年、ロサンゼルスのシュイナード美術大学(the Chouinard Art Institute)でアートを学ぶ。ジャスパー・ジョーンズの絵画から影響を受けた。そして、1960年代の前半には、西海岸のポップアート運動のなかで、絵画、コラージュ、版画での活動が知られる。
1962年、白黒写真によるアーティストの本、"TwentySix Gasoline Stations"(26のガソリンスタンド)を自費出版。以後1978年までに18冊のアーティストの本を出版した。
1963年、Ferus Gallery(1957-1966/現代アートギャラリー,ロサンゼルス)で個展。
1964年、白黒写真によるアーティストの本、"Various Small Fires"(いろいろな小さい火)を自費出版。
1966年、白黒写真によるアーティストの本、"Every Building on The Sunset Strip"(サンセット大通りのすべての建物)を自費出版。
1968年、カラー写真によるアーティストの本、"Nine Swimming Pools"(9つの水泳プール)を自費出版。
1982年-、ホイットニー美術館などで回顧展の他、ポンピドゥーセンター(パリ-1989)、ミネアポリスのウォーカーアートセンター(1999)など、グローバルに、多くのミュージアムで展示・収蔵されている。

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(c)Edward Ruscha

エド・ルシェの作品から見えるものは、都会的なアメリカを不滅なものにした。現状は、その衰退に悩まされているという情報もあるのだが・・。
ただ、そのエド・ルシェの作品に潜むものは、現代のアメリカにおける予兆かも知れない・・・そして、現在(2020)、Edward Ruschaは80歳を超えて、その視線は、実に先鋭だ。今後に期待したいアメリカの作家だ。
 このエド・ルシェの写真と絵画は、現代アメリカのガソリンスタンド、企業のロゴ、大草原・・・の定義に、その意味論を与えているのだろう。
参考:The Guardian 他


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