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映画「ある画家の数奇な運命」-ゲルハルト・リヒター(公開は10月2日-)

映画「ある画家の数奇な運命」-ゲルハルト・リヒターの数奇なる半生について画がれているフィルムだ。

「ある画家の数奇な運命」(Werk ohne Autor):フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督
第91回アカデミー賞では外国語映画賞と撮影賞にノミネートされた。2018年製作/189分/R15+/ドイツ

現代アートの巨匠と言われるゲルハルト・リヒター(その手法は興味深い)をモデルに製作されている。
それは、ナチ政権下のドイツの芸術家の半生を描いた人間ドラマだ。

少年クルトは叔母の影響から、幼い頃から、芸術に親しむ日々を送っていた。しかし、その叔母は、精神のバランスを崩し強制入院、そして、安楽死政策によって命を奪われる、叔母を死に追いやったのは、ナチ党の元高官だった。
終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーと恋におちる。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人なのだが、誰もその残酷な運命に気づかぬまま二人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、エリーと西ドイツへと逃亡し、創作に没頭する。
それは、画業を通して、その深い苦しみ、悲しみを、ある意味、希望の日々に変えていく、激動のプロセスが、ここには描かれている・・・
ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter / 1932年2月9日-)


(註)国内では、TOHOシネマズシャンテ(有楽町)ほか全国で公開される。(国内での公開日: 2020年10月2日 - )

(お知らせ)コンテスト #2020年秋の美術・芸術 は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。
そして、主催者は、企画に才知ある秋氏のデレクションと私(artoday)のコメント(評)で構成されております。         
  それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術.芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。
どうぞ、気軽に日常のことで、思いつかれた事を応募なさって下さいませ。

また、おがたさわさまのご応募の【目印を見つけるノート】179. ラファエロとマルガリータのラブストーリィ・・・他の方々につきましては、再度ていねいに拝読して、後日、コメント評を書かせて頂く予定でおります。


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