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#1)女性作家KatharinaFritsch「Hahn/Cock」-第四の台座周辺は男性文化だが・・・・Fourth plinth- 2013~2015

「Hahn/Cock」(雄鶏)は、14フィート(4.3m)グラスファイバー製の青い雄鶏像だ。
作者のカタリーナ・フリッチュは「フェミニスト(女性解放思想)の彫刻」だと語る。

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「歴史の流れからいえば、これはあべこべです。なぜなら、忙しく手を動かしているのは、女性である私で、そして、男性的なものを描いているからです。今や、役割は入れ替わりつつあり、それを多くの男性がそれを楽しんでいるようです」- Katharina Fritsch(概略)
ドイツの女性アーティスト-カタリーナ・フリッチュのイギリス的なユーモアとも受け取れる。
その期間(2013年7月-2015年1月)は、観る人々に、実に多様な解釈がなされた。折しも、日本時間で昨日、3/8は、国際女性デーだった。

(註)雄鶏(Hahn/Cock)が置かれた周囲のエリアは強烈に男性的な性質を持っている、それは、トラファルガー広場は、その軍事的で崇高であり、そして男性の歴史的彫像という文脈がある地である。また、ビジネスの中心街というロンドンのステータスであり、それは、まさに男性中心の文化の地だ。
Fourth plinth, Trafalgar Square - 繰り返すが、
その台座のはトラファルガー広場の四隅に置かれている。
南の台座はヘンリー・ハブロックとチャールズ・ジェームス・ネピアの像を載せている。そして、北の台座は騎馬像を載せられるように設計されているため南のものよりも大きい。北東の台座には国王ジョージ4世の騎馬像が置かれている。
北西の第四の台座には、ウィリアム4世の騎馬像が設置される。
・・・・はずだった、しかし、資金不足により実現されず、何もないままだった。
それも、150年以上もだ。そして、1999年-以降、現代アートが設置されるようになった。

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カタリーナ・フリッチュ(Katharina Fritsch、1956- 独)ドイツの彫刻家であり、デュッセルドルフ在住。

Momart Ltd installing “Hahn/Cock” by Katharina Fritsch, the 2013 Fourth Plinth commission.

次回は、カタリーナ・フリッチュ(Katharina Fritsch)の作品を探るにつづきます、お時間の許す折り、ご覧頂ければ幸いです。

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