見出し画像

パフォーマー・宮間英次郎:頭上のビックバン(アウトサイダーアート)

寿町の簡易宿泊所(横浜市中区)に住みながら、自らが制作した大きな被り物をかぶり、街中を練り歩くパフォーマンスを行っている。
ドヤ顔で自転車で廻るそのパフォーマンスには、まずは誰しも驚くだろう。そして、その独自性のあるオブジェの収束された衣装に惹きつけられるのだ。
そのアート性には、アール・ブリュット・コレクションの美術館の館長リュシエンヌ・ペリーも高評価だ。
(註)アール・ブリュット・コレクションアウトサイダー・アート専門の美術館/ローザンヌ-スイス

35165596014_6153c7e6e8_oのコピー

画像3

画像3

宮間英次郎のパフォーマンス・アート

略歴-宮間英次郎(Miyama Eijiro ,1934- /帽子おじさん)
1934年(昭和9年)、二見浦(三重県伊勢市)に生まれ。その後、中学校卒業後は、多様な仕事に着く、また、その中には、規律の厳しい自衛隊に2年間入隊もしているのだ。そして、建設現場の作業員、トラック・ドライバー、マイク片手に、ちり紙交換などの職業を行ってきた。
50代後半頃なにり、寿町(横浜)に定着するようになったと言う。
宮間氏の作品は被り物以外に、衣装も派手な目立つものをまとい、胸にはパッドを入れ盛り上げる。そして被り物や衣服には多くの場合、平和や愛、地球環境問題、且つ、時事問題などの、宮間氏のメッセージが掲げらるのだ。
しかし、自説を言語で唱えることはない。
そのパフォーマンス・アートでの素材は、拾い物やもらい物、フリーマーケットなどで購入したもので構成されると言う。
畸人(奇人)研究学会から注目されて、そこから、著名になって行く。

2006年、ボーダレス・アートギャラリー NO-MA(現ボーダレス・アートミュージアム NO-MA)での展覧会「快走老人録」に、宮間英次郎の被り物作品が出品された。
2008年2月-2009年1月、アール・ブリュット・コレクション(アウトサイダー・アート専門の美術館/ローザンヌ-スイス)で行われた「日本展」の出展作家の一人として選出された。その宮間英次郎の作品は、アール・ブリュット・コレクションに収蔵された。
2015年、宮間英次郎の個展「頭上ビックバン!帽子おじさん宮間英次郎 80歳記念大展覧会」が東京・恵比寿のNADiff Galleryで開催された。

Eijiro_Miyama_Yokohama_20110122のコピー

宮間英次郎氏(public domain)

(追記)宮間英次郎氏には、お元気で、これからもパフォーマンスいただきたい作家さんです。楽しいアートシーンだ。

畸人さんといっしょ-畸人(奇人)研究学会


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?