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MARCK:Snow 2011-論理的帰結を考える

MARCK:Snow 2011


Snow

MARCK:Snow 2011

スノー、2011年 MARCK:LCDスクリーン/ビデオ・インスタレーション
37.5 x 21.5 x 9.8インチ (95.3 x 54.6 x 24.8 cm)

Neuefreiheit Silver-Video

3:19min Loop

マーク(MARCK)

MARCK

マーク(MARCK,1964- /スイス生まれのアーティスト)
現在、スイス、チューリッヒ在住。
1982年~1986年: 写真や動く機械物、スーパー8、ナローフィルムのインスタレーションによる様々な展覧会。
1986年~1996年: PARK、Blu Dolphinなどの様々なバンドでミュージシャンとして活動。プロジェクト(ダンスパフォーマンス、サウンドスタジオワーク、マルチメディアロックコンサート、チューリッヒ市が助成する様々なプロジェクト)。
1996年~2001年: 写真、ビデオインスタレーション、機械物による様々な展覧会や契約作品
1998 ニューヨークでビデオアーティスト、GMD Threeの指導を受ける
2001 SAE Institute(メディアの専門家を育成する世界最大のトレーニング機関)、ニューヨーク市
そして、2001年以降: 展覧会やビデオオブジェクトの数が増加。

Logical Consequences(論理的帰結)-MARCK Video Sculptures 

マーク(MARCK)のビデオ彫刻は、ビデオと彫刻(オブジェ)の単なる組み合わせではない。それらは、映画やビデオ、マルチメディアベースのプロジェクト、パフォーマンス、音楽、彫刻やキネティック オブジェクト(Kinetic Objects-動的な対象物)に対する彼の広範な調査のLogical Consequences(論理的帰結)だ。

(註)Logical Consequences(論理的帰結;論理学における最も基本的な概念であり、複数の文(または命題)の集合と1つの文(命題)の間が「~だから、当然~」という繋がり方をする関係を指す。
人間とその感情の世界のリサーチは、マーク(MARCK)の作品の中心だ。

-MARCK Video Sculptures 

Counter Current Flow-1:31min Loop

狭い空間に閉じ込められた女性を描写することが多いマークは、社会的に課せられた性別の役割の探求に焦点を当てている。
彼は、絶望的に型にはめられても不安を感じておらず、それにもかかわらず常に自分の状況に立ち向かわなければならないことを認識している女性を描いている。
マークの永遠にループする映像は、真実と意味を見つけたいという人類の執拗な欲求の根底にある、実存的不条理というより広範で性別にとらわれないテーマを検証する手段として、主にシーシュポスの苦闘を示唆しているようだ。

The Struggle of Sisyphus 

(註)神を欺いたことで、シーシュポスは神々の怒りを買ってしまい、大きな岩を山頂に押して運ぶという罰を受けた。

感覚知覚を欺き、実際のオブジェクトがあるところに・・

このように、マーク(MARCK)は私たちの感覚知覚を欺き、実際のオブジェクトがあるところに実際には映画があると思わせます。
その作品は、このようにイメージと表現される物体の本質について問いかけています。
マグリットの「それはパイプではありません」以来、私たちはそれがパイプではなく、パイプのイメージであることを知っています。

これはパイプではない マグリット 1929

(註)ルネ・マグリット「イメージの裏切り」(1929年)

マークはこれを逆転させ、マグリットの「しかし、それはパイプです!」という言葉を書き換えることができます。それは確かにパイプです! なぜなら、私たちがビデオと見なしているもの、私たちがイメージと見なしているものは、実際には実際の物体だからです。
-トーマス・ヘンメルリ(Thomas Hammerli-スイスの映画監督 ) 2016

マーク(MARCK)のアートワーク

最後に

マーク(MARCK)のアートワーク、それは、Logical Consequences(論理的帰結)は数点の作品では、全体像が見えないこともあり、作品ごとに、短くコラム化しております。

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