見出し画像

(今日のアート)ベネチア収租院 - 蔡国強

ベネチア収租院 - 蔡国強

第 48 回ベネチア ビエンナーレ「ベネチア収租院」Ephemeral -1999年(委嘱作品)
それは、新中国建国後に作られた、小作農に対するかつての収奪を再現した社会主義リアリズムのプロパガンダ彫刻だ。

ベネチア収租院
ベネチア収租院
ベネチア収租院
ベネチア収租院

Long Xu Li(シュー・リー、1961- /中国人民政治諮問会議の全国委員会のメンバー、東洋と西洋を融合させた画家) と 9 人のゲストのいわゆる職人である彫刻家(彫刻師)によって現場で作成された 108 の等身大の彫刻、60 トンの粘土、ワイヤー、木製のアーマチュア(骨組み)。

そのオリジナルを作った老作家や中国の美術学生らとともにヴェネツィアで再制作するプロジェクトを行い、金獅子賞(Golden Lion Award)を受賞した。

「ベネチア収租院」は、逆説的な意味合い、かもしれない。

この作品「ベネチア収租院」の詳細は、ある意味、ポーランドの映画監督ワイダの「灰とダイヤモンド」的な逆説的な意味合い、かもしれない。
中国内でも賛否両論を生んだ。
しかし、その結果、北京夏季オリンピックの開会式・閉会式では、ディレクターを務めることになる。

Cai Guo-Qiang: I Want to Believe - Venice´s Rent Collection Courtyard, 1999

蔡国強 (蔡國強、さい・こっきょう)

蔡国強 (蔡國強、さい・こっきょう、ツァイ・グオチャン、Cai Guo-Qiang/1957年 -  /中華人民共和国出身で、ニューヨーク拠点の現代アーティスト)

蔡国強 

その作品は、火薬を用いた絵画やパフォーマンス、古来からの中国文化、また、アジア圏を彷彿させるインスタレーションが多い。
異文明や社会、その人々の調和・共存するための手段をアートという認識のもとで、作品が制作されている。
例えば、火薬は、中国の歴史・文化にかかわりが深い、そして、薬であるが、破壊し、無に帰する暴力衝動も並列化する。
蔡国強は、その火薬をコントロールし爆発させる。それは、暴力衝動や破壊を作品で、創造へ転換しており、生命や存在の根源を探る作家だ。

Chinese artist creates stairway to heaven fireworks| CCTV English

蔡国強のパフォーマンス作品

#蔡国強   #蔡國強 #ベネチア収租院 #第48回ベネチアビエンナーレ #Ephemeral #火薬アート #アース・パフォーマンス #パフォーマンス #黒い花火 #イメージと文化 #現代アート #社会主義リアリズム #プロパガンダ彫刻

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?