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(今日のアート)キノコ雲のある世紀 - 蔡国強

キノコ雲のある世紀 - 蔡国強

「キノコ雲のある世紀」ネバダ核実験場などを舞台に火薬で小さなキノコ雲をつくる。-1996年

キノコ雲のある世紀

蔡国強のアースアート

屋外で火薬を爆発させる蔡国強のアースアートだ。
「キノコ雲のある世紀」はアメリカのネバダ核実験場で爆発させたもので、これにより、まず、アメリカで注目された。
その後、マンハッタン(NY)などでも、小さなキノコ雲を火薬の爆発により制作している、グローバルに注目を得た「アース・パフォーマンス」だ。

キノコ雲のある世紀-NY
キノコ雲のある世紀

その流れは、2008年、「黒い花火:広島のためのプロジェクト」広島の原爆ドーム付近で黒い花火を打ち上げるパフォーマンスにつながる。
Cai Guo-Qiang, Black Fireworks, Hiroshima, 2008

ただ、蔡国強の作品は、歴史、社会における事象を元に、政治や思想を参照するが、一面は、制作する国にあわせて立場を変える機会主義を感じるという、批評もある。
ただ、思い出すことで忘れてはいけない事象だろう・・・

蔡国強 (蔡國強、さい・こっきょう)

蔡国強 (蔡國強、さい・こっきょう、ツァイ・グオチャン、Cai Guo-Qiang/1957年 -  /中華人民共和国出身で、ニューヨーク拠点の現代アーティスト)

蔡国強

その作品は、火薬を用いた絵画やパフォーマンス、古来からの中国文化、また、アジア圏を彷彿させるインスタレーションが多い。
異文明や社会、その人々の調和・共存するための手段をアートという認識のもとで、作品が制作されている。
例えば、火薬は、中国の歴史・文化にかかわりが深い、そして、薬であるが、破壊し、無に帰する暴力衝動も並列化する。
蔡国強は、その火薬をコントロールし爆発させる。それは、暴力衝動や破壊を作品から、創造へ転換しており、生命や存在の根源を探る作家だ。

Chinese artist creates stairway to heaven fireworks| CCTV English

蔡国強 の作品抜粋

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