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#3)女性作家Doris Salcedoの「Palimpsesto」文字の痕跡

「Palimpsesto」は、ソフィア王妃芸術センター(マドリード)に展示されたコロンビアのアーティスト-ドリス・サルセド(Doris Salcedo,1958- )の概念芸術と言えるインスタレーションだ。2017-2018年
「過去20年間に海を渡って移住しようとして、地中海と大西洋で死したすべての人々を指す。」Doris Salcedo
この男女の名前は、油圧工学での石板に水滴で一時的であり、断続的に書かれている。ある意味、先端の技術を伴ったアートシーンだ。
そして、彫刻の概念を拡張している。
(註)Palimpsesto-(英)Palimpsest:オリジナルの文章が後の文章のためのスペースを空けるために消去されるが、痕跡が残っている原稿または文章。

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Fig.Palimpsesto- (c)Doris Salcedo

ドリス・サルセド(Doris Salcedo,1958- コロンビア)
サルセド(英-ドリス・サルチェード)の立体とインスタレーションは、暴力の犠牲者から、発展途上国の無力な状態の者まで、疎外された人々の沈黙の生活を具体化している。その表象は穏やかだが、彼女の作品は記念碑ではない。いわゆる概念芸術だ。
サルセドの概念から、その表象は、抑圧や、力(権力)のない人と力のある人の間のギャップを具体化している。

動画でご覧いただいた方が分かりやすいかも知れない。
Exposición. Doris Salcedo. Palimpsesto

'Palimpsesto', el homenaje a los migrantes muertos en el mar de Doris Salcedo | Babelia

この作品もそうだが、いわゆる第三世界(発展途上国)からの、暴力とその犠牲、記憶として忘れることのできない状況を広範囲の彫刻・インスタレーションを使い、そして、概念に従って作品では厳格な追求がなされている。



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