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私の10年にわたる時間 〜仕事と価値観の変革〜

テレビを購入したからなのか、 10年の節目を迎える東日本大震災に関する特集の企画をテレビ越しで見た。

もうそんな時期なのか。少し個人的に驚いた。

10年前と言えば、私は就活で筑波から東京に何度も移動していた。震災の日も就活のために東京に来ていた。

この10年を振り返るというお題もnoteで出ていた。主に会社員としての10年間であり、少し暗い印象だが、せっかくなので書いてみる。

IT企業に就職 → うつ病で休職 → 復職

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無事に就職が決まり、2012年の4月に入社した。ちょうどイラストのような高層ビルの中にオフィスを構えるような会社だった。自分が大学院で専攻していた「数値計算」に関するプロダクトを扱う会社。自らが得意とする分野で就職できたので、就活の成果としてはある程度は満足していた。

ところが、激務と人間関係によるストレスが溜まりに溜まり、ついにうつ病を発症することに。大学院の頃も研究を上手く進められず、メンタルを病んだ(当時は適応障害と診断される)という経験があるため、実質的には再発である。

その後、1年と数ヶ月の間を休職してから、復職することになる。休職していた1年間で上長が変わり、所属部署のメンバーも様変わりしていた。

私の業務も様変わりした。休職前はお客様サポート業務を主にしていたのだが、プロダクトの品質評価に関するプロジェクトを立ち上げることになり、私がそこに参加することに。後に先輩社員もチームに加わり、紆余曲折ありながら、いまは平穏に過ごすことができている。

自分に無理の無いペースをようやく作れた

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私は新しい環境に慣れるまで時間がかかる。うつ病を発症したのも、その場で求められる成長のスピードが急激すぎたことによる反動だと思う。前にそんなことを記事にした。

この10年間でようやく、今いる会社のスピード感に慣れたのだ。今はゆとりを持ちながら業務を進めることができている。もちろん、これは上長が業務量をある程度コントロールしてくれたということもある。求められる成長スピードを強制的に緩めてくれたのである。

ようやく慣れたことで、新たな課題が出てきている。さらに先に成長するにはどうすれば良いかである。簡単に言ってしまえば、キャリアアップの道を進むか、現状維持の方向で進めるかである。

キャリアアップとなると、お客様先に出向くことになるので、相応のプレッシャーもかかる。その過程でメンタルを崩すリスクが出てくる。それを受け入れるかどうかで選択を迫られている。

私の価値観もこの10年で変わった

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実はこの10年間で自分の価値観も変わった。当初は「周りにバカにされないように、そこそこ出世しておかないと」という浅ましい考えというか、変な焦りが自分の中にあった。

休職を経験したことで、周りに追いつくことばかりを考えていた自分を捨てることになった。プライベートで会社以外のコミュニティを持ち、自分の中での「周りの人たち」の範囲が広がったことが理由だ。

自分は自分。自分のペースを受け入れる。何もかも合わせるのではなく、合わせるところと合わせないところをきちんと決めることで、前より楽に生きれる。

キャリアアップの話に戻る。私は周りの出世競争に合わせることで満足感を得る自分ではなく、自分が決めたペースで自然体で突き進める自分を選びたい。それが私の一番だいじにしたいスタンスである。

おわりに

この10年間は仕事でもがき苦しみ、仕事における自分の価値観について再構築するための時間だった。

もちろん、出世を捨てるということになるので、その分だけ下に見られる部分もあるだろう。それでも、自分の価値観を曲げてでも周りと比べる不毛感から見れば、だいぶマシであると考えている。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ゆるりとほぼ毎日の更新で取り組んでいます。気まぐれ感はありますが、何卒よろしくお願いいたします。

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