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誰かに愛されたかった


芸能人の結婚報告を見るたびに、「愛されてて、いいな。」と思うことがあります。結婚って例外を除くと、愛し愛されていないとできないじゃないですか。幼い頃は気づかなかったけど、結婚ってとても難易度の高いミッションなんです。

出会って、付き合って、結婚。文字にすると簡単だけど、こんな簡単に進むのならば、私はとっくに既婚者です。まず出会うことが難しい。付き合うことも難しい。そもそもあまり人を好きになれない。

20代後半になると、身近でもちらほらと結婚報告を聞く機会がえげつないくらい増えます。たまにInstagramを開くと、「結婚しました」「先日の結婚式の写真です」「新婚旅行に行ってきた」と幸せそうな旧友の投稿が目に入ります。

「幸せそうでいいな」と思うと同時に、「どうやったら愛されるのだろう」と考えてしまいます。

私は自己肯定感がかなり低いので、愛された記憶がありません。あったとしても、それは愛だったのかわかりません。

愛されるってとても難しいことなんですよね。だってそれを気づかない人間もいるのだから。「あの時、愛されてたんだな。」と失ってから気づく。逆に愛されるためにはどうしたらいいのか考えても、それを実行できる勇気もない。

好かれることのリスク、いつかその愛が消えることのリスク、傷つきたくないし、傷つけたくないから愛せない。不器用なんだか、ただの面倒くさがりなのか。きっと後者なのですが。

20代後半は、20代前半にはなかった「焦り」が伴ってきます。常に色々な面で焦っているのです。

「テイクイットイージー!」と思う反面、「もっと頑張れよ私!」と自分自身を焦らせることもしばしば。結局自分の首を絞めているのは、悲しいことに自分自身なんです。本当は人に愛される前に、自分に愛されたかったのかもしれません。




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